富士山の麓からSDGsを発信する

ボイス
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VoYJ編集部編注:この記事は、SDGs文化祭(https://kanto.esdcenter.jp/sdgs_culture-fes2020-04/)に参加している高校生が書いてくれた記事です。今後もこの企画に参加している高校生の記事を、連載形式で掲載していきます。高校生がSDGsに関してどのようなことを考え、どのようなボイスを投げかけているのか、この連載を通して理解していただければと思います。

 

日本は、比較的地震、火山噴火、津波などの自然災害が発生しやすい国である。気象庁によると、日本周辺では海洋プレートである太平洋プレートやフィリピン海プレートが、大陸プレートである北米プレートやユーラシアプレートの方へ、1年あたり数センチメートルの速度で動いており、大陸プレートの下に沈みこんでいる。そのため、日本周辺では複数のプレートによって複雑な力がかかっており、地震による自然災害が多い。火山の多くはプレートの境界に分布し、中にはプレート内部にホットスポットとして分布している火山もある。つまり、地震が多発する地域に火山が存在するということである。

私は、山梨県の富士山の麓に暮らしている。100年に1回噴火すると言われている富士山は宝永の噴火(1707年)以後、313年間噴火をしていない。富士山科学研究所の所長の藤井敏次子によると「いつ噴火してもおかしくない」と言うことだ。

富士山は2013年、世界文化遺産に登録され、日本全国はもとより、海外から多くの人々が訪れる観光地である。そこでの噴火や地震に備えての地域レベルの具体的な対策は急務である。そのため、この場を借りて私は、富士山の麓から富士山とSDGsの関連について発信する。

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択された。2030年までに国連加盟各国(196カ国)が、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、社会の平和など持続可能な開発のために必要な、17の目標の達成を目指している。「社会」「経済」「環境」の3つを統合させて「誰ひとり取り残さない」世界を構築する。

 

SDGsとの関連~ 災害、防災から考える「SDGs」

 

災害が発生していない現在だからこそ、まずは教育を優先させる。

4:質の高い教育をみんなに

地域住民に対して災害の危険性や災害への対策の重要性を認識してもらう。

噴火に対しての正しい知識を身に付けてもらう。(例えば、溶岩流は人が歩く速度より遅い。一方、火砕流は高温で時速100キロを超えることもある。噴石は飛散するなど)

日ごろから避難訓練をして迅速な対応ができるよう準備する。

 

3:すべての人に健康と福祉を

地方の高齢化が進んでいるため、高齢者の避難に時間がかかると予測する。そのため普段よりソーシャルキャピタル(地域の関わり)が必要である。

高齢者の常備薬や必要な備品等が、避難所でも安定して供給できるようにする。

体の不自由な方の福祉サービスが続けられるようにする。

 

5:ジェンダー平等を実現しよう

世界から見た日本の男女平等の度合いは153カ国中121位である。避難所では、社会で抱える問題が浮き彫りになる。現状、避難所は男性が運営することが多いため、女性やセクシュアルマイノリティの方も企画や対策の時から防災に関わって尊重しあいたい。(トイレ、着替えるスペース、間切りのスペース)

日本では未だに男女平等のハードルが高いのが現状である。

 

10:人や国の不平等をなくそう

避難所の中でも、文化の違いによる外国人の差別をなくす。

避難所の中でも、言葉の違いによる外国人の差別をなくす。

 

11:住み続けられるまちづくり

美しく、自然豊かな観光業が盛んな故郷を守る。危険と隣り合わせでは人々も観光地に出向いてくれない。十分に対策していることを世界に発信し、安心して訪れてもらえるような街にしたい。年配の方にも住みやすい街になるよう地域単位で学び続ける。

 

SDGsにおいて私が重要であると考えるのは、様々な問題に取り組むことである。第三者としてではなく、同じ地球に住む当事者として、自分にできる身近なことから一つ一つを実践していくことが重要である。

私はSDGs(持続可能な開発目標)の達成に尽力する。


 

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