『自分がHSPだとわかり、絶望から救われました。』

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[はじめに]

幼稚園生の私に先生が言った言葉「もっと早く準備しなさい。みんな待ってるから」この言葉が私の人生を大きく変えることになりました。
ゆっくりのんびり、自分のペースで頑張るのが私の特徴でした。
でも時にはこれが誰かに迷惑をかけることになっていたことを理解しつつ、どうにもできない日々が長い間続きました。
正直誰かに迷惑をかけることも、みんなに置いて行かれることも本当に悔しくて、自分のこの性格が大嫌いでした。

でもある日その考え方が180度変わります。

 

[帰国子女]

小学3年生の冬、父親の仕事でイギリスに引っ越した私は、自分ののんびりとした性格は別に悪いものではないと学びます。
私が通っていた現地校では本当に様々な国籍の方がいて、みんなユニークでした。当時10歳ながら、自分の人生を一人一人がまっすぐ歩んでいるようでした。誰かに置いて行かれる。誰かに迷惑がかかる。そんな考えは海外に住んでいくにつれて消えていきました。

 

[帰国後の悩み]

日本に帰国する時、もう悩むことはないだろうとどこかで期待していた私ですが、すぐに壁にぶつかります。まずは勉強面。帰国子女が多いいわゆる「国際学校」に通いましたが、歴史や科学などは本当についていけませんでした。
海外で教わる内容と日本の内容は当たり前に異なっていて、本当に困りました。そしてまた幼稚園の時と同じ「不安」に押しつぶされました。

 

[気を使うことで自分を苦しめていた]

勉強面でやっとついていけるようになった中学3年生のころ。もう悩まないだろう。もうきっと大丈夫。なんて思っていた矢先にいじめを経験しました。
大きなきっかけなどなかったんだと思います。相手がどう思っていたのか、何がしたかったのか私にはわかりません。わかりたくもありません。

でも苦しい日々でした。

正直「死にたい」と思いました。誰にも相談ができない性格がここで悪く出てしまい、一人で苦しみ続けました。相手を恨みました。やっと人に相談できた時私の精神はボロボロでした。「よく耐えたね。もっと早く話しなさいよ。よく学校来てたよ」そう言われました。
中学3年生はこれのせいで良い思い出がほとんどありません。
周りはわかっているはずなのにいじめを「見て見ぬ振りをする」
本当に辛くて耐えられない日々でした。

 

[全てが答えに結びついた瞬間]

幼い頃からの悩み。葛藤。不安。全てがこの一つの気質・性質に結びつきました。それが「HSP」です。HSPとは物事を敏感に感じる人のことをさし、顔色や態度、空気感など全てを人より敏感に捉えて常に空気を読んで生きている人のことです。大きな音や叫び声などにも影響されます。これを知ったのは自粛期間中。たまたま診断を試したところ「強いHSPを持っています」携帯にそう映し出されました。最初は受け止められませんでした。不安でした。鬱のような病気だと思っていたからです。でも、これがわかったおかげで楽になりました。人生をより「楽しい」と思えるようになりました。

 

[その後]

HSPとわかってから、私は生活を180度変えました。経験したことのない学生団体に入ってミーティングに参加してみたり、企業さんにアドバイスをいただいたり、プロジェクトを作り他人の話を聞いたり、オンラインスクールやイベントに毎日必ず参加したり。
充実しすぎているくらい楽しい毎日を過ごしています。
その中でも、心のどこかで「のんびり、ゆっくり」やることを心がけているのかもしれません。幼稚園の先生に怒られ、いじめを経験した絶望のような過去から自分の気質を知り、それをうまく利用して人生を変え、楽しめるような今につなげられたのは私自身の大きな成長かな。と思います。

今は「誰かのために」ではなく「自分のために」
人生を歩みたいと思っています。

 

[最後に伝えたいこと]

あなたの人生はあなたが変える権利があります。

あなたが動く権利があります。苦しかったらしんどかったら
嫌だったら逃げてください。誰も責めない。

あなたの人生を変えるのはあなただけです。
だからやりたいように好きなように生きましょう。

そうしないと損だと思います。だってあなたの人生だから。

 

私は「見て見ぬ振り」をされてから、誰かが苦しんでいる時
絶対に寄り添うと決めています。

これは今行っているSupport to Changeというプロジェクトとも関係しています。
※記事を掲載しているのでご覧ください(https://voiceofyouth.jp/archives/3812

 

HSPだとわかった今、楽しく生きています。

自分の良さを理解できて、人生を楽しいと思えています。

 

人生一度きりです。一緒に自分のために生きてみませんか?

 


 

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