2020年12月3日、VoYJ事務局メンバーが、国連の障害者権利条約締約国会議のサイドイベントに参加しました。
障害者権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)とは障害者の権利と自由を守るための条約で、2006年12月に採択され、2008年5月に発効しました。
今回のイベントは、この条約を完全に実施するため、私たちにできる具体的な行動を提案しよう!と若者たちがオンラインで集まって開催されたものです。VoYJ事務局からは、モデレーター、スピーカーとして2名が参加しました。
私は、1人の事務局メンバーとしてお一人お一人のスピーチを聴き、とても大きな力をいただきました。特にネパールで生まれ、想像を絶する差別を乗り越え立ち上がった、女性活動家のGyanuさんのお話が強く印象に残っています。彼女自身が「女性である」「下層階級出身である」という理由で、さまざまな場所で不当な扱いを受けてきた経験や、脚に障害をもつ彼女の友人の話を聞いて、さまざまな背景をもつ人々を社会が包摂することの必要性を痛感しました。
Gyanuさんは、「Freedom of choice(選択の自由)」についてお話してくださいました。弱い立場に置かれた人は、社会に受け入れてもらえないために、仕事も居場所も思うように選べないのだと。そして、そうした自由を奪っているのは社会の側にほかならないのだと。
障害者権利条約には、「障害」の定義がありません。むしろ前文に、障害とは「発展する概念である」とあります。社会が変わることによって、どんな「障害」があっても、世界中の誰もがやりたいことを実現させることができるのだと思います。
当日の様子は、UN Web TVにて公開されています。Gyanuさんの他にも、世界中でさまざまな活動をされているユースの貴重な声を聴くことができるので、ぜひご覧ください!
UN Web TV での視聴はこちらから。
VoYJ編集部員。踊ることが大好き。毎日の小さな喜びを大切に過ごしたい。