効率について思うこと

VoY全国駅伝
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みなさん、突然ですが効率って大事ですよね。効率がよければ同じ時間でいろんなことができる。私は中高生の時代に勉強をするとき、「効率」ということを意識して時間を使っていたと思います。中学3年生の頃、授業が終われば周りに目をくれず、友達とだべることもせずに帰宅し、塾の自習室に向かっていました。高校生になると毎日3時間勉強すべきとの言葉を真に受けて義務感に駆り立てられていました。また、家庭科など副教科の時間には内職をし、英単語を覚えていました。3年間効率よく無駄なことをせずに勉強していた甲斐あり、無事第一志望の大学に合格できました。めでたし、めでたし????

じゃないですよね。机に向かってガリガリ勉強していてもコミュ力つかないですよね。勉強時間という目標に追われて時間の「効率」なんて追いかけるよりも、やる内容の方が大事ですよね。内職してチマチマ英単語を覚えるのでなく、家庭科の授業もちゃんと聞いておけばよかったなと思います。家庭科大事ですよね。(おそらく高校のクラスメイトの大半は授業で習った必須アミノ酸を全て言えると思いますが、私は言えません、、、)青春小説を読む度に高校生らしいことをもっとしておけばよかったなあと思います。

私は効率の意味を履き違えていました。「効率」という言葉のもとに大切なものを捨ててしまっていたと思います。他のことをしないで勉強中心の日々を送った結果、大学には無事合格しましたが、不器用で応用力のない人間が出来上がってしまいました。BUMP OF CHICKENのダイヤモンドという歌の歌詞に「何回転んだっていいさ すりむいた傷をちゃんと見るんだ」「何回迷ったっていいさ 血の跡を辿り戻ればいいさ」といったフレーズがあるのですが、私は転びも迷いもせず「効率」よく日々を過ごし、経験すべき大切なものをたくさん落としてきてしまった気がします。 

私は受験勉強を例にとって書いたのですが、何かタスクに追われ、いっぱいいっぱいになった時はそのタスクへの効率を求め、それ以外のことを捨ててしまうということがあるのではないかと思います。もちろん一つのことに打ち込むのは大事だと思いますが、他の大切なことを切り捨ててしまっていないかと考えるのも大切なのではないかとも思うのです。効率、効率といって何もかも捨てるのではなく、いろんなものを見ながら、丁寧に大切に日々を過ごせたらいいなと思います。


 

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