今を全力で

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「自信がなさそう」、「もっと自信もっていいんだよ」

 

私は、中学生の時から周りからいつもこんな言葉を掛けられてきました。

部活の練習中・試合の前...。

そんな私が唯一といっていいほど、自信を持てていたことが勉強でした。高校までは、地元の進学校に通い、高校内でも、いわゆるできる方でした。

 

でも、大学受験でその自信も無くなってしまいました。第一志望の大学に落ちたのです。今まで勉強だけは得意ですと自信をもって言えることだったのに...。その勉強ですら、自信を持てなくなってしまいました。

 

後期で国立の大学に入学できたものの、自分の中では何かスッキリしませんでした。どうして第一志望の大学に合格できなかったのだろうか、自分の勉強法の何が間違っていたのだろうか、、、大学受験で自分の持てる最大限の力を出したと思うからこそ、これからどうやって勉強したらいいのか分かりませんでした。全力で取り組んだのにダメだった。そうずっと思っていました。大学では、友達もできてそこそこに楽しい日々を過ごせていました。別に今の生活に不満があるわけではない、ポジティブに考えれば、今の日々は第一志望の大学に落ちたからこその生活で、もし合格していたら、今の生活は無かったし、今の友達には出会えていなかった。でも、もし合格していたら、どんな生活だったのだろうかと考えてしまう自分もいました。落ちて良かった、今の大学でよかったとは心から思えませんでした。

 

このままじゃ嫌だ、大学生を思いっきり楽しみたい!そう思っていろいろなことをやってみることにしました。大学では、中山間地域に定期的に通い、援農や地区行事に参加する実習やインドネシアでの海外フィールドワークなど履修できる授業は全て取りました。今まで音楽経験はなく、楽譜もちゃんと読めませんでしたが、2年生から音楽系のサークルに入りバイオリンを演奏しました。他大学の子とも関わりたい、もっとたくさんの人と交流を持ちたい。そう思い、フリーペーパーを発行するインカレサークルにも入りました。

また、ベトナムでのインターンシップにも参加しました。そのインターンシップでは英語でプレゼンすることがありました。そのプレゼンを聞いていた学生の一人に、「英語上手だね、すごく自信をもって発表出来ていたよ」と言われました。そのとき初めて、「自信をもっていた」と人から言われました。私はとても驚きました。私よりも英語の発音がきれいな子や堂々と発表している子はいて、私は全然自信を持てていなかったからです。私はこの時、自信は誰かからつけさせてもらうものでもあるのかなと思いました。自分では自信の無いことでも、誰かからしたら、スゴイことってきっとあると思うのです。

 

今の大学でしか経験できないことはたくさんありましたが、4年生になろうとしている今でも、第一志望の大学に受かっていたらどうなっていたのだろうかと思う時はあります。

 

でも、今の自分に後悔はありません。私は何か決断する時に意識している3つのことがあります。

1,自分で決めること

2,何かのせいにしないこと

3,決めた自分を信じること

大学受験校は、たくさん悩み、いろんな人のアドバイスを聞きましたが、最終的には自分で決めました。自分がこの大学に行くと決めたのです。

最終的な決断を自分がしたのだから、すべての責任は自分にあります。自分で決めたから、その自分を信じて、全力でその決断に取り組むことができるのだと思います。良い決断をするのではなく、決断を良いものにしていくことこそが大事なのではないでしょうか。

大学に入学してからずっと迷って、悩んで、考えてきました。でも、確かに言えることは、今の自分に関わってくれている先生や先輩、同輩や後輩に出会えて良かったということです。今の自分を作ってくれたのは、もしもの世界ではなく、今の環境だからです。

私が今、自信を持って言えることは、素晴らしい人に出会える才能だけは誰よりも秀でているということです。実習、インターンシップ、サークル、大学…どこで出会った人も自分よりも秀でているものが何かはあって、尊敬できる方たちばかりでした。

今を全力で楽しむことが自信をもって今を生きることに繋がると信じています。


 

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