国籍という壁を乗り越える

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私は、この夏イタリアに留学しました。ベネチアで建築分野のサマースクールに参加し、ベローナでホームステイをしました。ここで私は、国籍に関係なくお互いを理解しあうことの大切さを学びました。

サマースクールでは、様々な国から来た人達と知り合いました。それぞれの国の街の問題について、解決策を出し合ったり、どんな生活なのか質問したり、とても自由な雰囲気でした。フィールドワークでも、互いの意見を共有し、考えを深めることができました。

ベローナのホームステイでは、国籍について考えさせられることが多くありました。まず、最初に驚いたのは、イタリアでの難民問題のニュースが毎日のように伝えられることです。日本に住んでいると難民問題は他人事のように感じますが、イタリアではそれが当たり前のことであることに気づくことができました。

また、ホストファミリーの方が、海外からの移民に対してボランティア活動を行っていました。その中で、スリランカやアフリカからの移民の方に会わせて頂き、国籍関係なく皆で助け合って暮らしていくことの大切さに気づかされました。ホストマザーは、

「イタリアでは、みんなが助け合って生きていくんだ」

と言っていました。

近頃、日本では、観光客として外国人を見かけることも多く、交流を持つことが簡単になってきました。それでも、日本人と外国人との間にはうすい壁のようなものがあるように感じます。海外からの難民問題が多く議論される現代で、国籍の壁を感じてしまっては、お金や物資での援助はできても、互いを助け合うことはできません。

そのために、私は、どこの国から来た人なのかを一瞬忘れてコミュニケーションをとることが大切だと思います。そうすることで、国籍から生まれる先入観を捨て、助け合おうという意識が生まれると思うからです。この意識をもって、もっと外国人の人と関わったり、協力していくべきだと思います。


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