宗教って何?

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皆さんは「宗教」についてどんな考えを持っていますか?

僕はおそらく周りの中高生よりも「宗教」という言葉を聞くことが多いです。それは学校の教育が「宗教」みたいだという理由からですが。僕も確かにそうかなと思う部分もありますが、なにかが違うと感じます。そして、日本人はなぜこんなにも宗教について鈍感でマイナスなイメージを持っているのだろうと思い、だからこそ、あらためて「宗教」を知りたいと思いました。

まず、「宗教」とは何なのでしょうか。

デジタル大辞泉によると宗教とは「神・仏などの超越的存在や、聖なるものにかかわる人間の営み」とあります。つまり、超越的存在やその存在に関わる人のことを言うようです。

僕は現在の宗教問題について一言言いたいのです。「なぜ争うのか」と。

現在、世界で起こっている宗教を原因とした紛争や宗教戦争に僕は疑問を感じます。すごく不思議です。宗教の成立の目的は戦うことではないはずです。成立当時は平和を望んで、今の自分の苦難を乗り越えるための心理的な支えとしていたはずです。

もちろん今でもそういう人がほとんどのはずです。

ですが、世界から宗教を原因とした紛争、宗教戦争がなくならないのはなぜなのでしょうか?

僕は人間には共同体意識があると考えます。人は仲間を作りたがります。

それは学校のクラス内でも社会の派閥でも人種でも同郷者でも同じです。

宗教はその共同体意識を他のどの共同体意識よりも波及しやすく壊れにくいのが特徴だと思います。宗教の特徴は人種・所属・同郷に関係なく仲間と言えるところです。

見た目、属性に関係なく信心一つで仲間と判断できます。

そして、他の共同体と大きく違うところがあります

それは共同体の中心が「神」という曖昧なものだということです。

人間は自分の考えに共感してくれる人に好意を持ちます。自分の信じてるものに共感してくれることが嬉しいからこそ、「宗教」の結束は強いのだと思います。

最後に一つ言いたいのは、日本では宗教のことについて話すと、あまり好意的に受け止められないのではないかということです。僕の周りでも宗教についてマイナスなイメージを持っている友達が多いです。宗教についてあまり話したがらないのは日本全体で言えると思います。

この原因は日本人が宗教を身近に感じていないことだと思いますが、日本独特の文化にもあるとも思います。

日本の文化の根本には大きく分けて神道と仏教の2つがありますが、その他にも日本文化にはキリスト教なども混ざっています。他の国だと2つ以上の宗教行事が混ざることはないですが、日本では結婚式はキリスト教式なのに葬式は仏教式ということも少なくないですし、行事も1月には初詣に行きますが、クリスマスも祝います。このように様々な宗教が自然と溶け込んで同一人物が違う宗教の行事をなんら違和感なく行うのは日本特有です。宗教がたくさんあるからこそ日本人は宗教の本当の姿がわからないのだと思います。

だからこそ、日本の教育で宗教についての授業をすべきですし、日本人は世界の宗教のこと、宗教が原因で起こる紛争のことをもっと知るべきです。


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