【WikiGap2020Finalに参加しました!】

イベント
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こんにちは。
今回は、先日スウェーデン大使館で開催されたWikiGap2020Finalイベントについてレポートしたいと思います1)

WikiGapという言葉を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。

WikiGapとは、Wikipedia上でのジェンダーギャップのことを指します。例えば、男性に関する記事の数は女性に関する記事の4倍も存在する2)というデータがあるといいます。

このようなギャップを埋めていくべく、皆で集って女性に関する記事を執筆する場がWikiGapイベントです。Wikipedia執筆経験に関わらず、誰でも参加することができます。

 

2019年9月29日にスウェーデン大使館で、日本初のWikiGapイベントが開催されたことを皮切りに、この1年間全国各地でWikiGapイベントが開催されてきました。今回私が参加したWikiGap2020Finalは、この1年の集大成の位置づけであるとともに、オンラインとオフラインでの同時開催という初めての試みでもありました。

イベントの様子(今年は新型コロナウイルスの流行に伴い、オフラインでは人数を制限し、オンラインと並行して開催されました。)

 

イベントの開会式では、WIkipedian(Wikipediaの執筆者・編集者)の方からの講演がありました。そこで印象に残っている言葉を紹介したいと思います。それは「様々なバックグラウンド、幅広い興味を持った人の参画によって、Wikipediaの記事の多様性が生まれる」とおっしゃっていたことです。

Wikipediaには正確性や専門性が求められるが故に、執筆のハードルが上がっているという課題があります。私自身も、Wikipediaを執筆するのはもちろん、ジェンダーに関するアクションをとることも初めてだったので、そのような知識が乏しくても参加できるのだろうかと不安に思っていました。しかしこの言葉を聞いて、Wikipediaやジェンダーとは別の関心分野を持っているからこそ書くことのできるトピックがあると考えるようになりました。実際に書き始めると、自分の好きなことについて書くので、時間を忘れるほど楽しかったです。


その一方で、Wikipediaを執筆することの責任についても触れられていました。例えば、日本語記事が全く存在しない外国の方について執筆する場合、自分の記事によってその人の日本語表記(例えば “vi” を「ヴィ」と「ビ」のどちらで表記するのか)が決まり、とりあげるエピソードによってその人の印象が形成されるといったことです。つまり、自分が書いたことが日本語圏での常識になりうるのです。Wikipediaは皆で作り上げる百科事典であり、記事を掲載してからも育てていく(修正や加筆を重ねていく)ものですが、一人の執筆者としてこのような自覚と責任を持つことはたいへん重要だと感じました。

 

 

この日は東京でのイベント参加者だけでも、90本の記事が集まったそうです。つまり、新たに90人の女性が、日本語圏でさらに認知されるようになったということです。社会で90人の女性の存在感を強めることの大変さを考えると、めざましい進歩と言えるのではないでしょうか。

 

WikiGapイベントはこの日限りでしたが、今後も継続、発展していく活動です。ジェンダーの分野に関心はあるけれど、自分から意見を発信したり行動したりするのは難しく感じている方、コロナ禍でおうちからでもできるアクションとして、女性に関するWikipediaの記事を執筆してみるのはいかがでしょうか。

 


1) VoYJは昨年に引き続きWikiGapの学生パートナーをさせていただいており、今年も参加しました。昨年の記事はこちらをご覧ください。

2) WikiGap Japan https://wikigap.jp/

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