「私は”フェミニスト”です。」
と言うと、ほとんどの人は「うぇ」という顔をします。いえ、日本の方って優しいので、あからさまに「うぇ」っていう顔はしないけれど、とにかく「近寄りがたい」と思われているということは伝わります。
まぁ、たしかに近寄りがたいですよね笑
Googleで「フェミニスト」と検索してみてください。
「フェミニスト」
1.女権拡張論者。
2.女に甘い男。
と出てきます。
男性(特に年上)からは、
「男にモテないよ」とか、
「教育も平等に受けてるし、女性差別なんてなくない?」ってよく言われます。
ええ、言いたいこと本当によくわかります!
でも本当に女性差別って無いのでしょうか。
伊藤詩織さんという方を知っていますか?彼女はある男性にレイプされ、それを公にしました。自分がレイプされたということをマスメディアに向けて話すことは想像もつかない勇気が必要だったことでしょう。
「日本の秘められた恥」伊藤詩織氏のドキュメンタリーをBBCが放送
https://www.google.co.jp/amp/s/www.bbc.com/japanese/amp /features-and-analysis-44638987 |
しかし伊藤詩織さん、日本でめちゃめちゃ批判されたのです。なぜ?
「男性の前でそんなに酒を飲むからだよ」
「危機管理ができてない」
などなど。よくある批判ですよね。
「そんな格好で歩いてるから目をつけられて当然だよ」
「遅い時間に繁華街なんか歩いてるからだよ」
うーん、よく聞くよく聞く!笑
でも冷静になって考えてみてください。
それって、女の人が悪いの??
…いやいや、ちがうでしょう笑
男性はお酒を飲んで酔っ払って、すきな服を着て、夜遅い時間に繁華街を歩くけど、女性がそれをしたら女性のせいになるって…。
どういうことやねんっ笑
よく留学生と話していて、日本のコンビニに堂々とポルノ雑誌が置いてあることに驚かれます。あまり考えたことなかったけど、幼稚園の頃からポルノ雑誌が置いてあるのは知ってたし、よく行くコンビニのアイスクリームコーナーの横にあったからアイス買いづらかったなぁ笑
このコンビニの例にも見られるように、日本の女性って小さい頃から「私たちって男性の性的対象なんだ」って刷り込まれてます。
そして男性も同様、「女性は性的対象なんだ」って思っています。
誰が悪いわけでもないと思います。もうそういう社会になってしまっている。
だから伊藤詩織さんに対する批判のような考えが現れるのです。
女性は男性の性の対象なんだから、気をつけて当然だろ!!
えー、そんなんいやや笑
わたしが海外に行くのがすきな理由もここにあるんです。すきな格好しててもジロジロ見られないから(国によって程度はありますが)。胸元空いてたら日本じゃ色々言われるもんです。
伊藤詩織さんのニュースも、海外には知っている方が多いのに、日本ではあまり取り沙汰されませんでした。
フェミニズムって言葉は嫌われてます。
でも本当は、「男女が同じ立ち位置にいること」なんです。
男性嫌い!女最高!じゃない。
お父さん、家に帰ってお母さんといっしょに洗濯物たたんでくれたら、もうフェミニストだよ。ありがとう。
男は安定した職に就かなきゃダメだから、って経済学部を目指してた彼氏、そんなのおかしいよね、ごめんね。
「同じ位置」にいよう。男だからとか女だからとか、言わなくて良いことにも言いすぎではないでしょうか。
「フェミニスト」が普通の世の中になれば良いな、と思っています。
「フェミニスト?いまさら何言ってんの?当たり前やん」ってくらい。
大阪出身現在金沢大学国際学類在中。LGBTQ含め、自分のセクシュアリティや性について気軽に話せる団体『SELF』の代表してます。金沢で主に活動してますがフットワークは軽いです。どこでも行きますので気になる方はご連絡を?️? Instagram: @supporttheself