全国ユースおうち会議 〜逆境を強みに!〜

ボイス
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今回は、先日開催された全国ユースおうち会議でのグループワークを通じて完成した記事の一つをお届けします!

私たちのグループでは、「コロナに関する悩み・想い・ボイス」をテーマに、日本各地のコロナウイルスの状況を踏まえながら、「今コロナについて想うこと」をシェアしました。多くの悩みや辛さがあげられましたが、その中で行き着いたのは、「でも、良いこともあったよね」という視点でした。

1.メンバープロフィール

あおぴー:大学二年生。東京都在住。(事務局)
さやか:大学二年生。愛媛県在住。
すずか:高校三年生。和歌山県在住。
ゆーか:大学一年生。東京都在住。(事務局)
りんたろう:大学二年生。神奈川県在住。

 

2.日本各地のコロナの状況と、私たちの想い

「miro」というボードサービスを利用し、自分の住んでいる地域のコロナの状況や、コロナに関する想いについて、付箋に書き込み、日本地図の上に貼ってもらいました。

ゆーか:東京はいろんな宣言が解除されましたが、最近また感染者数が増えてきているので、どうなっていくんだろうという感じです。上京してすぐ自粛だったのであまり比べられませんが、住んでいる街は普通に動いている印象でした。友達作りが難しかったり、キャンパスに行けなかったりするのが寂しいです。

 

あおぴー:東京の人通りは、やっと戻ってきた印象かな。ただ飲食店のお客さんの戻り具合は、立地による気がする。特にオフィス街の飲食店とかは、これから潰れていってしまうお店もあるかも。

あと、コロナにかかると差別される、って言われてるけど、東京はもともと近所付き合いがそんなにないから、そういう噂が大変とかはなさそう。ここは、地方との違いかもしれないね。

 

りんたろう:街の様子を肌で感じることはほとんどありませんでしたが、神奈川は東京に比べるとなんとなく意識がゆるいのかなという印象です。注意喚起の様子や、娯楽施設の再開時期などからそう思いました。

また飲食店について、父親が地元密着型の飲食店を経営しているんです。感染拡大が深刻だった時期はさすがにお客さんが減りましたが、緊急事態宣言解除後は普通に戻りました。地域の方々が家族で過ごす時間が増え、外食の機会が増えたことが理由にあるかもしれません。

あと、大学の運動部に入っていて、部活の活動制限が厳しいのが辛いです。特に僕のやっているハンドボールは身体接触の激しい競技なので、なかなか再開の予感もなく、署名活動を行ったりもしたのですが、足踏み状態が続いています。

 

さやか:私は主に二つの視点から考えました。
まず、どこで生活するかということです。大学の授業がすべてオンラインになったので、今は実家に帰っています。このコロナの状況がなかったら、年に数回しか帰らなかったかもしれないので、色々家の手伝いをする時間を作れたのは良かったと思います。祖父母がみかん農家で、ちょうど収穫の手伝いができたのは、普段だったらできない体験でした。親孝行だったり、地域に親しむ、という点からも良かったと思います。

二つ目は、大学の授業についてです。もう、遠隔授業がめちゃくちゃ大変で。zoomを用いてリアルタイムで授業を受ける、という形式が少なく、課題をただ提出するだけのものが多いので、それをただ一人でこなすのが辛いです。講義動画や音声付きのスライドなど、普段の授業に近づける工夫をして欲しい気持ちもありますし、先生とのコミュニケーションがなくなるのも悲しいです。

 

すずか:和歌山は、全国の中でも感染者が出るのが早かったので、警戒している人が多かったです。地域の結びつきが強いので、噂がすぐに広まっていました。特に初期に感染した方が、あることないこと言われていたり、その子供が学校で色々言われたりということもあったそうです。その方々との面識は全くないですが、自分の耳にもすぐに届くほどでした。また、その方の勤務先の名称から、見当違いな場所にマスコミが取材に押し寄せたり、地域の名産品が風評被害に遭ったりもしていました。

また、3月にトビタテ!留学JAPANのプログラムでカナダに留学する予定だったのですが、行けなくなってしまいました。延期ということになっていますが、来年の3月までに渡航しないと白紙になってしまいます。受験との兼ね合いがあるので、時期的な難しさもあり、どうなるかわからない状況です。
あと、受験生になる前の最後の楽しみだったライブも、延期になってしまい、とても残念でした。

それから、世間的には受験生がかわいそうと言われていますが、私としてはむしろ良かったことばかりでした。自分のペースで集中してやりたい勉強ができたし、往復二時間の通学時間も勉強にあてられるようになったので、充実した時間を過ごせたと思っています。

 

3.コロナで気づいた良かったこと —— 逆境を強みに!

さやかさんの「この状況下で、必ずしも悪いことばかりじゃないんだという視点で考えられたのが新鮮だった」という声をアイデアに、新たに発見できた良いことについて、さらに考えていきました。

すずか:スーパーでバイトをしている友達が、話しかけてくるお客さんがいなくなったり、接触が減ったりしたことで、やりやすくなった部分があると言っていました(笑)それから、ライブが延期になったのは悲しかったけど、いろんなアーティストが過去の映像等を公開してくれたのは嬉しかったです。中にはまだ映像化されていなかったものもあったりして。

 

あおぴー:確かに、それらをきっかけに新しい音楽の幅が広がったりするのも、良かったことかもしれないね!

 

りんたろう:こうしたおうち会議等のイベントに参加できたことが良かったことだと思います。今まではずっと部活で忙しかったので、部活ができなくなって、他のやりたいことに割ける時間が増えました。僕自身も、部活でオンラインイベントを開催し、全国の部活がなくなってしまった中高生と座談会を行いました。普段なら、大会などで会わない限り、他の地域のハンドボーラーの学生と交流する機会はなかなかありません。こうしたイベントを通じて同世代の人と話す機会が増えたことで、たくさん刺激を受け、自分の将来について考えるようにもなりました。

 

すずか:私も、普段なら東京で開催されるこうしたイベントなどが、次々とオンライン化され、そのおかげで参加できたものがたくさんあったのが嬉しかったです。

 

あおぴー:移動の制限で距離が遠くなったように思えるけど、逆に距離が近くなったと思う部分もあるよね。このおうち会議を開催できて、こうやってみんなと話せて、楽しい時間を過ごせたのが、本当に良かった!!

 

みんな:うんうん!!!

いかがだったでしょうか?

私たちのグループでは、コロナウイルスに関連して多くの大変だったことや悩みがある中で、この状況をポジティブに考えていくことができました。このような、問題を新たな視点で捉え直し、逆境を強みに変えていく、という姿勢は、とても大切なものだと思います。

みなさんは、このコロナウイルスの状況をどう捉えているでしょうか。ここに挙がった様々な声が、少しでもその見方を照らすものになってくれたら嬉しいです。


 

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