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「いつか」「きっと」。
そんな言葉、言っちゃいけないと思ってた。
他人任せ、神様任せの、漠然とした願望。
そんなものに頼っちゃダメ。自分の力で、努力で、夢は現実にしなくちゃ、って。
でもさ。
そんなに悪いことじゃないよ。
いつか訪れる何かに期待するのも、
きっと起こるかもしれない不確実な未来に、期待をかけてみるのも。
人生、何の扉が、どんな瞬間に開くのか、本当にわからない。
それは落とし穴かもしれないし、すてきな迷路かもしれないし、宮殿へとつづく階段かもしれないけど。
どんな今日でも歩いていける。
だって、「いつか」「きっと」がそばにいるから。
どんな自分も受けとめてあげる。
だって、
「大丈夫。」
その言葉はなぜか、命綱のように強いから。

VoYJ運営部、東京大学UNiTe卒業生。小説を書くのが大好き。物語ることで世界の平和に貢献したいと、毎日楽しく修行中です。広島県出身で、地元の自然豊かな風景が自慢。
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