北海道から見る気候変動

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今回、みんなの自然フェスが始まるということで、改めて地球温暖化の問題を考えてみようと思い立ち、身近なところで私の地元、北海道の中でも特に札幌に思いを馳せてみました。
皆さんの北海道の気候へのイメージはどうでしょうか?夏でも比較的涼しく過ごしやすいと思われている方も、少なからずいらっしゃるのではないかと思います。しかし残念ながら、そんな時代も今は昔…といった気持ちの地元民も多いのです。
記憶に新しいのは、猛暑対策のため東京から急遽札幌へと移転された東京オリンピックでのマラソン・競歩種目です。蓋を開けてみれば、札幌は98年ぶり、観測史上最長となる18日連続真夏日を記録してしまいました。
特に男子マラソンでは午前7時のスタート時から気温26度、湿度80%という過酷な条件の中で、106選手中30人が途中棄権という衝撃的なレースとなりました。札幌民としてはなんといえば良いのやら、とにかく申し訳ない気持ちになった次第です。

また、この文章が掲載される頃には関東地方は梅雨入りしているかもしれません。北海道には梅雨はありませんが、実は蝦夷梅雨というものが存在します!これは梅雨前線には依らないもので、オホーツク海高気圧が関与しており、同時期に雨が比較的多く観測されます。しかし、梅雨と比べて期間、降水量、どちらの観点から見てもスケールが小さいです。ところが、近年梅雨前線が勢力を保ったまま北上し、北海道に大雨を降らせるケースが増えてきました。まだはっきりとした原因はわかっていないそうですが、これも地球温暖化が関係しているのでしょうか?

今年の冬は冬で、酷い豪雪に見舞われました。ニュースでご存知かもしれませんが、2月5日から6日にかけての24時間降雪量が1999年の観測開始以来最多となる60cmを記録しました。当日車で出勤していた父曰く、車のワイパーが追いつかないレベルの降雪が延々と続き、前方がほとんど見えなかったということです。JRが運行を休止した他にも、道路の除雪が全く進まないため、バスが通れずに多くの路線が運休となり、交通機関が大きなダメージを受けました。ゴミ収集車も来ることができず、家庭ゴミの回収が大幅に遅れた区もありました。私の家族はマンション暮らしのため、大雪に伴う不便は最小限で済みましたが、問題は市内に住む祖父母でした。一軒家に住む彼らには、自宅前の除雪という最大の試練が待っていました。排雪車による住宅街の路地の排雪は1シーズンに数回しかないため、自力での雪かきが必須となります。水分を含み押し固められた雪は非常に重たいため、雪かきはかなりの重労働で、特に高齢者にとっては相当な負担です。我々の助けもあり、なんとか今年も無事に祖父母は除雪をすることができましたが、今から冬が来るのが家族一同とても心配です。この大雪もまた直接的に地球温暖化と関係しているのかは定かではありませんが、異常気象が年々増えていっていると肌で感じているのは事実です。

こんな身近な例でも、少し考えてみると地球環境の大きな変化をいくつも感じることができます。たとえ微力であっても、少しでも環境に優しい生活を心掛けたいものです。ここ数年の札幌の気候を振り返りながら、そのような思いをより強くしました。

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