世界こどもの日 〜私達でアクションを起こそう!〜

https://www.un.org/en/events/childrenday/ より引用
この日なんの日
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こどもの日、と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

5月5日の端午の節句を思う人が多いかもしれません。しかし実はそれだけでは無く、国連が1954年に制定した世界こどもの日、というものが11月20日に存在していることはご存知ですか?

世界こどもの日を作った目的は?

世界には苦しんでいる子供達が数え切れないほど存在します。食べるものが十分に与えられなかったり、長時間働かされたり、病気になっても治療を受けられず死んでいく子供達が残念ながら世界中には沢山いるのです。World Visionによると現在教育の機会が全くない子供達が5900万人、過酷な労働を強いられている子供達が1億5000万人、5歳の誕生日より前に亡くなってしまった子供達は560万人にも上るとされています。1)

日本に住んでいる私たちにはあまり馴染みがなく、この数字にびっくりした人も多いのではないでしょうか?

世界中の人々がこの問題についてもっと理解を深め、子供達を保護するためにこの日はできたのです!

どんな影響があったの?

世界こどもの日が制定された年から35年後の1989年11月、子どもの権利条約が国連で採択されました。これはすべての子どもに人権を保障する法的拘束力を持った初めての国際条約、ということで子どもの権利を保障するための大きな一歩となりました。現在締約している地域、国は196にも上り、5歳未満の子供の死亡率は大きく下がり、児童労働の数も大幅に減少しました。

しかし、問題はまだ山積みです。今でも権利を蔑ろにされ、苦しい環境にいる子供達は数え切れないほどいるのです。

私たちにできることは?

とは言っても私たち学生にできることなんて無いよな…と思っている方も多いかもしれません。しかし、私たちにもできることは沢山あります。

国連は去年から#GoBlueというキャンペーンを立ち上げ、15歳の女優、ミリーボビーブラウンを親善大使として起用しています。

#GoBlueというハッシュタグを使ってSNSに投稿し、意識喚起をしようというキャンペーンで、去年も多くの人が参加しています。みなさんも今年、#GoBlueで投稿してみませんか?

それ以外にも、国連のホームページでは、世界のリーダーたちに子供の権利保証の行動を願う署名を集めています。集まった署名は、子どもの権利条約採択から30周年を迎える今年の世界こどもの日に世界のリーダー達に提出されます。私たち一人一人の声でも、たくさん集まれば大きな行動へと繋がります!あなたもぜひ、署名しませんか?

https://www.unicef.org/world-childrens-day

これ以外にも、日本国内では様々なイベントが行われています。

長野県では毎年世界こどもの日を記念して、チャリティウォークを開催しています。今年は10月20日に開催され、参加費などの売り上げは全て子供の課題解決に取り組む活動や団体に寄付されました。

https://sekaikodomonohi.jp/

東京都でも11月16日に法政大学で世界こどもの日フェスティバルが開催されました。高校生や大学生が主体となって物販、パネル、ワークショップなどを通じて発信する参加型イベントです。それに加え、主催者側によるゲストのトークの企画なども行われました。こちらは毎年開催されているものなので、興味の湧いた方は来年遊びに行ったり、実際に自分でブースを出展してはいかがでしょうか?

https://youthfestival2019.wixsite.com/index

他にも今年5回目を迎えた映像スピーチコンテストなど、この記念日にちなんだ様々なイベントが世界中で行われています。

https://hrn.or.jp/speech/

今年の世界こどもの日は子どもの権利条約採択から30年を迎えます。これを機会に皆さんもぜひ、自分でもっと調べたり、イベントに参加したり自分で周りに発信したりしてみてください!


1)https://www.worldvision.jp/news/shien/1120.html

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