ブロードウェイ俳優 由水南さんインタビュー:後編

インタビュー
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みなさんはブロードウェイ俳優の由水南(ゆうすい・みなみ)さんをご存知ですか?

石川県ご出身の南さんは、ブロードウェイに憧れて18歳で渡米しました。初舞台までに88回ものオーディションを受け、その後10年以上かけて夢を叶え、ブロードウェイの舞台でグローバルに活躍されています。また、現在はその世界で得た「Gift」を発信するYU-projectも主宰されています。


(南さんのプロフィール:
https://www.yu-project.org/minami-yusui
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCLDFeuHEGjzIT7y0BSc5zTg

Instagram:@youunlimitedproject
リンクはこちら: https://www.instagram.com/youunlimitedproject/)

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https://www.yu-project.org/bonus

 

今回VoYJではそんな南さんへのインタビューの様子を前編・後編に分けてお伝えしていきます!

後編はYUプロジェクトについてと、南さんの活躍を支えている考え方についてのお話をお届けします。
最後に南さんからのユースへ向けたメッセージもいただきました!

(前編では、南さんが夢を叶えるまでの道のりについてお伺いしました。前編はこちら

 

Q. YU-projectを始めようと思ったきっかけとYU-projectを通して伝えたいことを教えてください。

あるとき、「南さんはなぜ金沢出身なのに英語が話せるんですか」と聞かれました。私は「演劇学校でパフォーマンスを学んだことが大きいと考えています。大学でも演劇については学んでいましたが、当時は黒板に書かれたことを丸暗記するだけではパフォーマンスにつながらないと考えていたので、演劇学校に通うようになりました。ニューヨークの演劇学校では言われたことをそのまま返さないといけないレッスンがあったのですが、先生からは「何言ってるかわからない。演技の指導以前の問題だ」と言われショックを受けました。このように自分がたくさんつまずいた分、体を通して練習たり、アウトプットするまでを徹底的にトレーニングしたりしたことで英語が上達した」と話しました。実はそのことを聞いてきたのは金沢大学の教授で、金沢大学の医学部生が毎年ニューヨーク研修に来ているから、学生たちにその経験を教えてほしいとお願いされました。そのときはこのプロジェクトにまだ名前はなかったと思います(笑)

始める前は緊張が解けず、せっかく語彙があっても間違えるのが怖くアウトプットを自分で止めている学生が多かったです。しかし、音楽をかけ、体を動かすと緊張が解けて個性が輝くのを見たときに、このプロジェクトは英語を教えるだけでなく人の奥にある可能性を引き出すことができると感じました。ワークショップの試行錯誤を重ねるごとに、自分の心のストッパーを外していく練習をすることで学生たちの可能性を広げられることに気づき、自分の限界を突破できる方法を学生たちと共有し、日常生活でも生かしてほしいと考えるようになりました。自分らしく生きられる道を見つける力を持つ人が増えれば、社会はよりパワフルになると思いますし、幸せに過ごせる人も多くなると考えています。You are Unlimited「可能性は無限大!」という言葉が好きでその頭文字のYUを使い、その他にも勇気の「勇YU」や遊び心「遊YU」など様々な意味を込めて活動を広げていきました。演劇を目指す人だけでなく、どんな人にもすぐ使えるツールを提供したいと思っています。

YU-projectに参加してみた感想

僕は3年前にニューヨークで大学の研修に行ったときに参加しました。‘The sky is the limit.(空に決められた範囲がないのと同様に自分たちの能力にも限界はない)’ ’Step out of your  comfort zone.(自分が慣れ親しんだ快適な状況から抜け出そう)’ ‘Heart connection(心のつながり)’を体を動かしながら学べました。はじめは間違えるのが怖く積極的に発言できなかったのですが、ワークショップが終わるころには身も心も前向きになっていました。これは就職活動や今後の自分の価値観にも影響が大きかったと感じています。(ししょー)

 

Q. 尊敬したり目標にしたいと思っている人はいますか?

一人目は鈴木大拙さんで、同じ金沢出身であり禅を西洋に伝えた方です。

二人目はGraciela Danieleという女性でアルゼンチン出身のブロードウェイの伝説的な人です。Gracielaは裕福な家庭出身ではなかったため、奨学金を使いバレエ学校に通っていました。のちに彼女はJerome Robbinsの作品に魅了され、ニューヨークに渡りブロードウェイで活動し始めます。彼女は自分なりに俳優としての道をブロードウェイで切り開いてゆき、次第に振り付け師や演出家としても作品に携わるようになっていきました。Gracielaは英語が第一言語ではなく、今もたっぷりスパニッシュアクセントが残っているのですが、英語がうまく伝わらない時には “This is not my first language.”( 英語は私の第一言語じゃないから。)とジョークにして笑い飛ばしていた姿が印象的でした。そのとき私は、劇団四季を辞めアメリカに戻ってきた時期で、外国人であることやずっとミュージカルのトレーニングを受けてこなかったことに対して勝手に引目を感じていました。しかしGracielaの姿を見ているうちに、大事なのは作品をどうやって作り上げていくのか、そのために何をしなければならないのかを考えて行動していく姿勢であり、完璧な英語で表現できないということは作品のクオリティには関係のないことなんだ、と悩みが吹っ切れました。Gracielaはミュージカル業界のの人たちから大変尊敬されていて、素晴らしい作品を世に残している方です。しかしそれは、別に何がか完璧というわけではなく、彼女にパッションがあり、大事なことに優先順位をつけて専念し続けているからです。私自身が、本質的に重要ではないところで「私◯◯ができないから」などと謝って自分を安売りしなくなったのはGracielaのおかげです。

 

Q. 最後に、読者であるユースに向けてメッセージをお願いします!

“You have more power to choose than you think. ”

つまり、自分で思ったよりも私たちには選ぶ力が備わっている、ということですかね。すごくパワフルな言葉で、これを知るとどんな瞬間でも自分次第でやる事が変わってくと思います。現在の状況をどんなふうに捉えて、どんなふうに行動するかによってその先の未来はどんどん変わっていきます。その瞬間はマイナーな変化にしか見えないかもしれないけど、自分の心の声を聴きながら少しでも「正しそうかな」と思う方向に寄り添うことで、自分が納得する道が開けていきます。だからどんなに辛い状況でも“You have the power to choose than you think.” ということを覚えておいて欲しいです。そして、これは自分で責任を持てるならどんな選択もしていいということです。中途半端に誰かのために妥協して何かをしていると、どこかで自分が辛くなり爆発してしまいます。自分の選択に対して100%自分で責任を持つようにすると、これまで頭を悩ませてきた細かいことが結構どうでもよくなって見えてくるんですよね(笑)。私たちは周りの声や雑音を聞いて「〜しなきゃ」と思う事が結構多いんですよね。「これをやらないと自分が後悔するな」と思う事があったら、それが今最優先すべき事だと思います。

ミス・サイゴン観劇後に舞台裏を案内して頂きました

 

最後に、今回のインタビューに参加したメンバーの感想です!

・この度は貴重なお話をしていただき誠にありがとうございました。「しないと後悔することを最優先でやる」「心との対話で常に自分がcomfort zoneに甘んじていないか確認する」など、88回のオーディションでスキルアップをしてきた南さんだからこそ至れる境地なのかなと感じました。もう少しで大学を卒業し社会に出る自分ですが、常に新しいことに挑戦して自信を持って自分を高めていきたいです!(ししょー)

・南さんの内側からあふれ出してくる、本当に素敵な笑顔と勇気づけられる言葉。引き込まれて、インタビューの90分間はあっという間に過ぎました。特に私の心に刺さったのは「自分の中のストッパーを外す」という言葉です。私は知らず知らずのうちにたくさんストッパーを掛けて、行動するのを怖がっていました。やってしまった、と恥ずかしくなったこともあります。でも、「こうしないといけない」「こうあるべきだ」なんて思っているのは全部自分なんですよね。自分の心の声をちゃんと聞いてあげよう。それが自分に対しても、他の人に対しても優しさになると思うから。「他人から見られたい自分」ではなくて、「本気でなりたい自分」に向き合っていこうと思います! 南さん、本当に貴重な機会をありがとうございました!(サクラコ)

・私は自分のやりたいことに対しまっすぐに、妥協せず取り組みたいと心がける一方で、自分に自信がなく、常に「もう1人の自分」に監視されながら生きている感じがしてしまいます。今回、南さんに教えていただいた「心のチェックイン」を通し、どんなときも自分と仲良く、ハッピーに過ごしていきたいです。南さんのはじける笑顔、あふれんばかりのポジティブなエネルギーにたくさんの勇気をもらいました。いつかYU-projectのワークショップに参加したいです!本当にありがとうございました!(みなみ)

・今まで大きな決断からは逃げてきた自分にとって、「見栄やプライドのためのチェックリストを埋める必要はない。自分の心に正直に。」というメッセージが一番心に刺さりました。南さんのように自信を持って決断をしたいと思いました。たくさんの大切なメッセージをありがとうございました。(かな)

・すごく刺激的な時間でした。これまで南さんが積み上げてきた努力や学び、演劇に対するパッションを言葉の端々から感じました。このようにインタビューを通じて南さんの素晴らしいメッセージを多くの人に届ける機会をいただき、とても光栄に思います。私たちがセミナーを通じて得た学びや、南さん自身の情熱、強さ、勇気、優しさ、思慮深さが今後より多くの方へ届きポジティブな輪が広がっていくことを願っています。(れいちぇる)

 

2回にわたってお届けした由水さんのインタビュー、いかがだったでしょうか?

南さんがYU-projectを通じて伝えられていることは、ブロードウェイで活躍するために積み重ねられた努力の賜物であると感じました。

この記事が、読者の皆様が少しでも希望を持って生きていくきっかけになると嬉しいです!

 

最後に全員で記念写真!

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