いつまでも忘れられない、大切な「ふるさと」
どこにいても背中を押してくれる「ふるさと」
緑豊かな森に囲まれ、優しく私を包み込む「ふるさと」
私にとっての「ふるさと」は広島
日本の中国地方に位置する広島
中国山地と瀬戸内海に囲まれる景勝地
そして、人々が「平和」を願う土地
広島で生まれ育った私を、見渡す限りの山々がいつも見守ってくれていた
私は大学生になるタイミングで、東京に来て、一人暮らしを始めた
ある日、一日大学で授業を受けた帰り道、ふと空を見上げた
頭上に広がる高い建物で、見上げた空はとても狭く、一筋の涙がこぼれた
山が見えないだけで、こんなに「ふるさと」が恋しくなるのか、と思った
広島弁を話す人も少なく、言葉にも寂しさを感じた
私にとっての「ふるさと」は、「心のふるさと」だと思う
広島駅に降り立つと、どこからか、お好み焼きのおいしそうな香りがする
周囲から聞こえてくる言葉は広島弁
「ほいじゃけえさ」「そうじゃろ?」「たいぎいわぁ」「はぶてんさんな」
耳馴染みのある「ことば」たちばかり
その土地に戻るだけで、心の底から安心する
どんなにしんどいことがあっても、広島に帰ると元気になれる
いつでも暖かく迎えてくれる家族がいる
豊かな自然がある
行きつけのお好み焼き屋さんがある
大好きな温泉がある
大切な人たちがたくさんいる
「よう帰ってきたねえ、待っとったよ」と優しく語りかけてくれる
私の大切なふるさと
都会には都会の良さもあると思う
なんでもできる、何にだってなれる、誰とだって会える
そんな可能性を感じさせてくれる場所
やりたい研究もできるし、広島ではテレビやパソコンの画面の向こうだった人たちや世界が面前に広がっている
東京には素敵な仲間もたくさんできて、楽しいこともたくさんある
それでも、ずっと東京にいると、何か物足りなくなってしまう
何か大事なことを置いてきたような気がしてしまう
そして、気づいたら涙が溢れることがある
そんな時が、広島に帰る時期なんだろうな
また帰って、元気をもらって、緑に癒されて
背中を押して、見守ってくれる人たちに会って
久しぶりの仲間と会話を重ねて
そんなふうにこれからも生きていきたい
「ふるさと」を大切に思う気持ちは素晴らしい
「ふるさと」をこれからも大切に愛していきたい
あとがき
今回はじめてVoYJに投稿した。
誰かに自分の気持ちを伝えるのに、私は小さい頃から詩を書くのが好きだった。
だから、詩のような文体で文章を書いてみた。
これからも、今の私が感じることを少しずつ残していけたらと思う。
それでは、また。
広島出身の大学2年生。トマトとさだまさしさんの曲が好き。看護や公衆衛生について関心がある。知的障害の人の医療福祉の課題について研究したいと思っている。