協力の輪を広げるマークを届けたい #2

ボイス
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ゴールデンウィーク中に開催されたSDGs関連イベントに、初めて出展者として参加した大学一年生のいるかさんと二年生のまいんみーさん。オリジナル缶バッジづくりワークショップを通じて、来場した子どもたちに「誰もが誰かのためのヒーローになれる」というメッセージを伝えました。強い日差しと風の中でも、出展ブースのテントは終始笑顔で溢れていました。たくさんの子どもたちとの交流を通して、それぞれが得た気づきをボイスにまとめました。

今回はその第二弾です。ぜひ、お楽しみください。

第一弾はこちら

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私は今年初めてUNiTe1)の活動に参加しました。今回のイベントは、EMPOWER Project2)のシンボルマークであるマゼンタスター3)を用いた缶バッジ作りワークショップを通して自分達のプロジェクトを誰かに届けることでさらに活動の輪を広げていくという趣旨のものでした。自分にとっては初めての経験で、自分は人に物事を説明するのもあまり得意ではないので、自分の言葉でうまく伝えられるか不安でした。

はじめの方は他の運営メンバーの説明を見よう見まねで覚えながらやっていましたが、次第に慣れていき、説明で大事なところは抑揚をつけたり子どもたちからのリアクションに返したり、完成して一緒に喜んだりと、いつの間にか自分も自然と笑顔になり楽しんでいました。クイズが載ったワークシートを見せながらEMPOWER Projectについての説明をしている際、子どもたちの中には、興味津々に話を聞いてくれる子や、書いてある文章を一緒に声に出して読んでくれる子もいました。子どもたちと触れ合う中で、自分自身も理解を深めることができ、この活動を広げることに貢献しているという喜びが湧いてきました。

ブースは常に子どもたちがいるといった状況で、活気に溢れていました。みんなマゼンタスターの缶バッジ作りに夢中で、缶バッジが完成して嬉しそうにしている表情はとても印象的でした。その無邪気な表情に、私も優しい気持ちになりました。普段小学生くらいの子どもたちと触れ合う機会はないので、子どもたちとの会話も新鮮でした。

小学二年生でSDGsという言葉を知っていたり、車椅子の方が階段前で困っているのをどうすれば解決できるのかというクイズで選択肢を見なくてもスロープを用意すれば解決につながると思うとすぐ答える子もいたりして、感心させられました。同時に、そのようなことが学べる環境が小学生にもしっかりとあるのだなとも考えさせられました。SDGsや、自分だけでなくみんなが暮らしやすい社会に対する意識が早いうちから身につけられる環境があるのは素晴らしいことだと思います。

今回のイベントを通してその子たちにEMPOWER Projectも知ってもらう手助けができてよかったです。みんな一人一人が協力して誰一人取り残さない世界を目指す、そんな若者が増えていってほしいですし、自分もその一人として今後もこのような活動に参加していきたいと思います。


1) 国連(UN)と東大(UT)を結び付ける(unite)ことをコンセプトに、文化・芸術を通してSDGsなど国連の最優先事項に取り組む東京大学の団体。
2) 「協力が必要な時に声をかけて」という気持ちを表すシンボルマークを製作・推進する活動。
3) EMPOWER Projectのシンボルマーク。SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」の色である「マゼンタ・ピンク」を使用している。

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