6月12日 児童労働に反対する世界デー

http://acejapan.org/info/2018/10/23422
この日なんの日
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突然ですが、皆さんこちらの方を知っていますか?

http://acejapan.org/info/2018/10/23422

2014年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんです。

2014年のノーベル平和賞といえば、最年少で同時受賞したマララ・ユスフザイさんが注目されていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

カイラシュ・サティヤルティさんの児童労働や搾取に苦しむインドの子どもたちの救出に取り組んできた功績をたたえ、ノーベル平和賞が授与されました。

1954年にインドで生まれたカイラシュ・サティヤルティさんは、学校の正門前で靴磨きをする子どもと学校に通う自分との違いについて、幼少期に疑問を抱き、「BBA/SACCS・南アジア奴隷解放連盟」を設立し、これまでに8万人もの子どもを救出したと言われています。

世界では未だに1億5200万人、5歳から17歳の子どもの10人に1人が人身売買などを経て児童労働を強いられています。日本の人口をはるかに超える子どもたちが子どもとしての権利を奪われている事実に驚きを覚えます。

国際社会も児童労働に警鐘を鳴らしてきました。

国連の持続可能な開発目標(SDGs)のゴール8.7には「強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための迅速で効果的措置の実施、最も劣悪な形態の児童就労の禁止・撲滅を保障する。2025年までに少年兵の徴募や利用を含むあらゆる形態の児童就労を撲滅する。」とあります。

国際労働機関(ILO)の調査で、2008年時点には推定2億1500万人であったことから比べると、1億5200万人という数字はかなり減少しているように見えますが、2025年までに0にするには程遠い数字です。

こうして数字ばかり注目すると、児童労働に関わっているが一人一人の命ある子供たちという、大切なことを見失ってしまいそうです。どこか遠くの国の出来事のように思えてしまいますが、日本にいる皆さんにもできることがあります。それは、知ること。そして広めること。カイラシュ・サティヤルティさんはそんな思いからドキュメンタリー映画「The price of free」をYou Tubeで無料公開しています。

92分間の動画ですが、オープニングからショッキングな児童労働の現実、BBAの挫折と苦労、そして子どもたちが解放されていく様子がありのままに収められています。中には大手メーカーの製品が児童労働によって作られている描写もあります。

この映画をみて、現状を知ること。あまりにも安い製品には疑いを持つこと。少し高くても正しい方法で作られたものを買うこと。小さな変化かもしれません。しかし、今日をきっかけに少しでも多くの人に関心を持って、選択していただけたら嬉しいです。そして映画の感想などもコメント欄で教えてください。

一人でも多くの子どもが児童労働から解放されて教育を受けられますように。


参考資料:http://acejapan.org/info/2014/10/13218

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