空虚な心の夜

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春休み、1ヶ月間の甘くて楽しい
韓国への帰省が終わりました。

あと数日で日本に戻ります
私の国ではないところに、私は戻ります

なんだろう、なぜか寂しさが涙の形になって
頬を伝います

戻る場所と帰る場所は、必ずしも同じではないんです
一つの場所に限る、というものでもないんです

複数の居場所があるからこそ、毎回別れの挨拶をしなければならなくて、
毎回別れの前夜にはしくしく泣いてしまうのです。

私が帰るべき場所はどこだろう

長期休みの時にしか滞在しない韓国の実家
毎日の私の暮らしの基盤になっている日本の小さな部屋

正直、私の帰るべきところはどこにあるのか
私もよくわからなくなってきました。

私はおそらく、国や場所ではなく、人に帰るのです

場所はものを言いません
「おかえり」を言ってくれるのは人なのです

私の帰りを待ってくれる人がいるのであれば
私はいつでもどこでもそこに帰ることができる

そう結論付けた、空虚な心の夜です。


 

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