地方創生―大好きな地元を守りたい!

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「地方創生」―近年各所で関連の書籍やイベントが見られ、国の方でも「地方創生担当大臣」を配置するなどしてここに注力しているようだ。その一方で、「地方はもう手遅れだ。」という意見も聞かれる。

「三重県ってどこにあるの?何があるの?」上京して以来この手の質問を幾度となく受け続けた結果、三重県愛と負けん気根性が人一倍強い私は、「三重県を自分の手で元気にして、もっと多くの人に三重県の素晴らしさを知らしめてやろう!」という決意に至ることとなった。

こうした経緯から、この場をお借りし、日々考えている私の【地方創生観】を発信したい。

「地方創生」。近年この言葉は人口に膾炙しすぎて本来持つ美徳や目標を見失ってしまっているようにも映る。そもそもなぜいま、地方に焦点を当てるのか。財政や政治の面からの高尚な議論は諸先輩方にお譲りするとして、学生風情の私はあえてデータに反映されない感覚的な側面から主張する。

まず挙げたいのは、地方での豊かな暮らしとそこに住む人々の笑顔だ。地方の農村漁村では人々が資本主義の支配を離れた「豊かな」生活を営み、彼らは日々の中に「生きがい」を見出していつも笑顔に溢れている。実際に幼少期をそうした環境で過ごしてきた私は、情報化と消費主義に忙殺される現代社会を見て、地方の笑顔は日本が総力を挙げて守るべきであるし、地方農村部の「豊かな」暮らしが再脚光を浴びるべきだと強く感じる。

もう一点は、地元の友人たちの存在だ。地元に残ってバリバリ働き家庭を持たんとしている友人、大学進学とともに愛知や東京に出てきたものの、「将来は三重で働きたい!」と言う友人。彼らのような地元への思いを持った人々がいる限り、私は彼らが安心して働き、暮らせる社会を築く一助になりたいと思う。これは個人的な話ではあるが、どの地域でも自分が生まれ育った地元で働き、子育てをしたいと思うのは当然の心理だろう。

経済系の一介の学部生として一応経済・社会的な考察も添えておく?。戦後以来の大量消費の行き詰まりや近年のデジタルコンテンツの普及によって、新興国を中心に「モノ消費」から「コト消費」への移行が言われている1)2)。「コト消費」とは人とのつながりや自らの体験に主眼を置いた消費形態のことであるが、地方で営まれる日本古来の「豊かな」生活こそ、この時流の中で脚光を浴びて然るべきだろう。実際、日本への外国人観光客の関心は徐々に地方に向いている。この点から、地方の活性化が日本全体の経済成長に資する可能性も多いにあると考えられる。

長々と堅苦しく書かせていただきましたが、つまりは「地元大好き!!」というだけのお話です。笑
今後も手探りながら、地元のために自分が出来ることに精一杯邁進してゆきます!!ご精読ありがとうございました。


<参考>
1)アイザワ証券(2017)『モノからコトへー増え続ける体験型消費』(閲覧日:2018/12/15)
2)消費者庁(2017)『【特集】若者の消費』(閲覧日:2018/12/17)

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