「ロックの名盤10」を選ぼう!【Part 1】

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こんにちは、VoYJ編集部です!

視覚だけでなく、聴覚を含めて、記事を楽しんでもらいたいという思いのもと、今回は編集部の音楽好きの2人に、大好きなロックについて、「ロックの名盤10」をテーマに対談してもらいました。

それぞれのアルバムのジャケットにはアルバムのリンク(Apple Music)が貼ってある他、最後には各アルバムから2曲を厳選したオリジナルプレイリストをつけていますので、ぜひ聞いてみてください!

 

飯山
名盤といっても本当にたくさんあって難しいと思うんだけど、今回の10個のアルバムを選ぶにあたって、植田くんはどんな選び方をした??
植田
個人的に、直感で心に響く感じのかっこよさを持っていると思うアルバムを重視したつもりではあります。海外のアルバムが中心にはなっているんですけど、年代はバラバラです。
飯山
俺は、自分が好きな60s〜70sのロックを中心に選んだのと、本当に王道中の王道、歴史的に意義があるレベルの「音楽好きはみんな聞くべきだよね!」みたいなアルバムを選びました。でもあれだよね、被りそうだよね?笑
植田
ちょいちょい被りそうだなとは思っていました。笑
飯山さんから1枚目お願いします

 

飯山、植田1枚目

飯山
基本的には年代順にいこうかなと思うのですが、、、1作品目はやっぱりThe Beatlesですかね。The Beatlesはもちろん名盤はたくさんあるので迷いますが、とりあえず、オリジナルアルバム6枚目の『Rubber Soul』を選びました。
植田
あー!被りましたね!笑
飯山
本当に!?笑 早速!?笑 すごいね。笑
いや、ロックの歴史とかThe Beatlesのすごさを語り始めてしまうと、とても長くなってしまうので、、、とりあえず『Rubber Soul』の何が好きかということを話しますね。これはThe Beatlesの中期の作品なんですが、歌詞は前期のラブソング!ハッピー!みたいな感じから、より内向きの視点に変わっていったり、精神世界のことを扱うようになってきて、音楽自体も、まさに「ワールド・ミュージック」というか、シタール(インドの民族楽器)みたいな外国の楽器も取り入れて曲が作られていて、The Beatlesが影響を与えた音楽の幅広さが表れている作品だって思うからとても好き!!
植田
僕も『Rubber Soul』を選んだんですけど、いろんな音を取り入れるようになって、ここから音楽が変わったという感じがしますし、シンプルに曲が綺麗で好きです。
『ノルウェーの森=Norwegian Wood』という曲があるんですが、昔読んだ村上春樹の『ノルウェイの森』っていう小説に歌詞の話とかが出てきていて、そこで興味を持ちました。ちなみに僕は1曲目の『Drive My Car』って曲が1番好きです。
飯山
いやーいい曲ばっかりだよねー!じゃあ次は植田くんの2枚目教えて!

 

植田2枚目

植田
僕はOasisの『The Masterplan』を選びました!僕の1番好きなバンドはOasisなんですけど、有名なアルバムは2枚目の『Morning Glory』とかなんですよね。『The Masterplan』はOasisファンからめちゃめちゃ大人気のアルバムっていう訳ではないんですが、名曲がたくさん入っているんです。心に響くかっこよさみたいなのを追求した時に、ボーカルのLiam Gallagherのキレキレな声が印象的だったので選びました。

1曲目の『Acquiesce』が、ボーカルのLiam GallagherとギターのNoel Gallagherの掛け合いなんですよね。交互に歌うんです、その構成がよくて。2曲目の『Underneath The Sky』とかも、こびている感じ、かっこよくしよう!と狙いすぎている感じは全くしないんですけど、Liam Gallagherの自然なかっこよさとか、優しさとかが、感じられて。そういうところが1番はっきり出ている曲が多いのがこのアルバムだって気がしますね。

飯山
俺もOasisといえば1枚目の『Definitely Maybe』か2枚目の『Morning Glory』が有名だなって勝手に思っていたけど、こだわって違うところを選んでいるのがさすが植田くんやね!!

 

飯山2枚目

飯山
2枚目は、The Beach Boysの『Pet Sounds』です。この頃のアメリカでは、The Beatlesが爆発的に売れて、「ブリティッシュ・インベージョン」っていう現象が起こるんですよ。ロックのルーツはブルースとかのブラック・ミュージックにあって、アメリカが最先端を走っていたから、アメリカの音楽は世界で聞かれるけども、ブリティッシュ・ロックはあくまでも英国内で消費される音楽で、アメリカで聞かれるってことはあまりなかった。そんな中、The Beatlesがアメリカでもバカ売れして、その時期にイギリスで活躍してたThe Rolling StonesとかThe Whoとかもアメリカで大人気になった、まさに英国の侵略!

この波に耐えられたアメリカのバンドはなかなかいなかったんだけど、そんな中変わらず活躍し続けたバンドの1つがThe Beach Boysでした。もともと「サーフ・ロック」というジャンルで西海岸を中心に活躍していたんだけど、メンバーのBrian Wilsonが、さっき紹介したThe Beatlesの『Rubber Soul』聞いて衝撃を受けて、対抗心を燃やしながらスタジオにこもりきりで作ったのがこの作品なんです。

今までのカリフォルニア・サウンド的な綺麗なコーラスなどを残しながらも、いろんな楽器を取り入れたり、複雑なコードやアレンジが加わっていて、聞けば聞くほど味わい深くなる曲がたくさん入ってる!イギリスの影響を受けながらも、アメリカで育った音楽の感じがとても好きなんです。1曲目の『Wouldn’t It Be Nice』とかは初めてでもすごい聞きやすいと思うし、『God Only Knows』は2019に公開した『トイ・ストーリー4』のトレーラーにも使われていたりして、今でも愛されている大名曲です。

植田
アルバムの選ぶ順番にストーリー性があって、すごく良いです!

 

植田3枚目

植田
僕の3枚目はThe Strokesの『Is This It』というアルバムです。ポップなどの他の音楽のジャンルがメインストリームになってきて、もうロックの全盛期が終わったと言われて「ロックもうダメだね」みたいな感じになってた時に、NYでポンって出てきたバンドなんです。出てきた時に「オルタナティブ・ロックの救世主だ!」みたいな感じでめちゃくちゃ持てはやされたみたいなんですけど、その事実とは裏腹に曲調とかはとてもシンプルで、さっきのOasisのアルバムと同じように媚びている感じが全くしないんです。シンプルさを追求しているがゆえ、心にダイレクトに届くという印象があります。

『Someday』って曲とか、ドラムが一定のリズムだったり、ギターも同じようなコードが続くような、シンプルな構成ですし、歌も「何言っているかよく分からないなぁ」っていう歌い方だったりするんですけど笑。でも、なんか知らないけど、元気付けられるんですよね、シンプルゆえの潔さがあるというか。そう考えるとアルバムの『Is This It』っていう名前も「こんな感じでいいの?」みたいな作り手側の皮肉というか、ふざけている感じも出てて、そこも好きなんです。

飯山
これめちゃめちゃかっこいい!!植田くんの好きな音楽が徐々にわかってきた気がする。笑

 

飯山3枚目

飯山
3枚目は、またThe Beatlesです。笑 The Beatlesの有名で人気の作品といえば、1つ前の『Revolver』かこの『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』だと思うんだけど、たくさん迷ってこっちを持ってきました。
植田
いやー、これはもう、、、ね!って感じですよね!笑
飯山
本当にそう。笑
これはさっき紹介した『Pet Sounds』の影響を受けて作られたとプロデューサーも言っているし、このイギリスとアメリカの切磋琢磨感もすごい好き。そして、世界初のコンセプト・アルバムであると言われているのも、何よりもこの作品の凄さだと思う。The Beatles本人たちは否定はしてるんだけどね。コンセプト・アルバムというのは一定のテーマに沿って全体が構成されているようなアルバムのことを言っていて、アルバムで聴かせる、アルバム1枚という単位に価値を置いているというイメージかな。
このアルバムでいうと、架空のブラス・バンドがショーをしているというコンセプトで作られていて、テーマ曲の『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』という曲が最初と最後に演奏されていたり、最初の2曲がメドレーになっている、みたいな作りになっているんだよね。本当に、これ以降の音楽に与えた影響が大きすぎる作品だなって思います。
植田
さっき言った、いろんな音楽を取り入れていくグローバル・ミュージックの感じが引き継がれているのも良さですよね。
飯山
そうなの。そして、俺が好きなジャンルの、この頃に出てきて流行っていた「サイケデリック・ロック」のど真ん中をThe Beatlesが走っていた時期の作品でもあるからより大好き。
植田
『Lucy In The Sky With Diamonds』とかまさにサイケ!って感じですよね。ロックというか、史上最高のアルバムとしてあげられることが多いですよね、本当に。
飯山
多分みんなが知っているようなThe Beatlesの曲は入ってないと思うんだけど、ぜひアルバムを通して聴いてほしい作品です。

 

植田4枚目

植田
僕の4枚目はRadioheadの『OK Computer』です。RadioheadってイギリスでOasisと同時期くらいに出てきて爆発的にヒットしたバンドなんです。ちなみにこの2つはめちゃめちゃ仲悪くて笑、そういうのも曲知ってから調べると面白かったりします。Radioheadは最初ゴリゴリのロックみたいな音楽をやっていたんですけど、このアルバムからガラッと作風を変えて、電子音や機械音を入れてみたり、変拍子で遊んでみたりし始めたんです。
この後に出た『Kid A』っていうアルバムがRadioheadの一番のターニング・ポイントだって言われているんですけど、この時はまだ完全に行ききっていないというか、今までとこれからのRadioheadがうまく混ざっている感じのところがすごい好きです。今までのロックと電子音楽的な新しい音楽が組み合わさっているのがとてもカッコいいです。
飯山
いやーかっこいいよね!本当にRadioheadもこれ以降の音楽に与えた影響って大きいよね。
植田
「いろんなことをしてやろう」っていう気持ちがめちゃめちゃ伝わってきて。こんな音ここでする?とか、『Fitter Happier』っていうコンピューターがひたすら話すだけの曲があったりとか。疲れた時とか電車でひたすらこれ聞いたりするんですけど。笑 なんか「そんなことまでするんだ」みたいなところが聞いてて楽しいです。
後、なんかカタルシスというか、なんて言えばいいか分からない感動を与えてくれるんですよね。曲を頭から聞いていって、6曲目の『Karma Police』の最初の音を聞いた瞬間に「わー!」ってなります。笑

 

飯山4枚目

飯山
俺の4枚目は、多分みんなジャケットは見たことがあると思うんだけど、1つ前に紹介した『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』と同じくらいの時期に発売された『The Velvet Underground & Nico』です。この頃はまさにロック全盛期な感じで、社会を席巻していたヒッピームーブメントと重なりながら、さっき言ったサイケデリック・ロックだったりとか、ハッピー!聞いてて楽しい!みたいな音楽が流行っていたんですよね。そんな時にNYで、とても尖っているこの作品が生まれたんです。

ポイントとしては、このバナナとかのポップアートでも有名なAndy Warholというアーティストがプロデュースしたというところだと思う。音楽、絵、映画というような住み分けではなくて、あらゆるアートを手がけるマルチ・アーティストのAndy Warholがロック・バンドをプロデュースしたっていうところが聞き応えポイントですね。当時は社会の潮流とは合わなかったりして全然評価されなかったらしいんだけど、後々すごく評価されて、さっきも話題に上がったオルタナティブ・ロックとか、パンクとかに大きな影響を与えたってところも、かっこいいポイントですね。
1曲目の『Sunday Morning』は当時の流行のサイケとかとは離れていますがとても綺麗で聞きやすい曲ですし、一方で『Black Angel’s Death Song』とかは本当に尖っているなあって感じがして好き。

植田
やっぱり新しい音を使い始めたり、音楽のジャンルを築き上げて行ったり、先駆者となっているバンドってかっこいいですよね!

 

Part1では4アルバムずつを紹介しました。それぞれから2曲ずつ選んだプレイリストはこちらです。ぜひ聞いてみて下さい!

Part2もお楽しみに!!

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