1周年記念対談〈第3部〉代表インタビュー

インタビュー
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VoYJでは、1周年を記念して新入生と代表が対談を行いました。その様子を3部構成でご紹介しています。

第1部では、VoYJとは何か、第2部では、VoYJに関わるメンバーの想い、について取り上げました。

 

<第3部>

〜代表インタビュー〜

 

青:それでは、最後に、VoYJ事務局代表を務めている横山果南さん自身のインタビューに入っていきたいと思います。

それでは早速、かなさんがVoYJに関わることになったきっかけやVoYJの代表になった経緯を教えてください。

 

横:私は、学生団体「東京大学UNiTe」で活動している中で、UNICEF東京事務所の佐々木さんからVoYJの立ち上げのお話をいただきました。立ち上げの際にはコアメンバーではあったのですが、代表と決まったのは本当に直前でした。ちょっとユニークだったのは代表が最後に決まったことで、先にそれぞれやりたいことのある人が編集チーフ・広報チーフ・運営チーフと決まっていきました。

 

青:では、VoYJの設立期はどのような感じだったのでしょうか?

 

横:2018年の5月くらいにUNICEFの方からお話をいただいて、最初の会議で、まずどのような形にするのかというところから話し合いました。というのも、一番最初はVoYJというのはUNICEFの「Voices of Youth(リンク)」というプロジェクトの日本版を作ろうというところから始まったのですが、全く同じようにするか、それとも日本らしさを出していくのか(例えばブログ形式はもうユースは読まないのではないかとか、だったらどういう形式にするか)、というところから話し合いました。

編集部がプラットフォームをゼロから構築したり、ロゴを決めたり、最初の記事を集めたり、広報部ではSNSの準備をしたり、などと仕事がたくさんあったと思います。

 

青:では代表となるにあたって個人的な不安や心配はありましたか?

 

横:そうですね、事務局には先輩がいらっしゃる中で、代表が年下の私でいいのかな、というのはありましたね。また、最初事務局には15人程度がいたのですが、これからVoYJが大きくなった場合に代表としてどうまとめていこうかなどと悩むことはあったのですが、みんなに助けてもらいながら、2018年10月10日のローンチを迎えることができました。

 

青:そうした魅力的な方々の中で代表となられた当初の意気込みや理念はどういったものだったのでしょうか?

 

横:私は、オンラインプラットフォームというものに、とても可能性を感じていました。普段なかなか声をあげられない人や声の小さな人でもオンラインや匿名だから言ってみよう、ということがあると思うんです。そういった内に秘めた思いを集めたいと思っていました。

同様に、オンラインプラットフォームであればどの地域からでも発信することができます。ユースの多様な思いを集めるため、「全国のユースのプラットフォーム」になるよう広めていきたいという強い気持ちで始めました。



青:ありがとうございます。当初の理念が現在のVoYJにつながっているのですね。それでは2018年の10月10日の立ち上げから1年を迎えてこれまで達成できたことや課題などを教えてください。

 

横:まず企画が増えてきました。オンラインには3つ企画ができましたし、昨年の3月末に「ユース会議」、先日10月には「ライター交流会」という形でオフラインのイベントも行うことができました。VoYJに関わりたいと思う人に、様々な関わり方のオプションを用意できてよかったと思います。

 

一方で当初の目標である、「全国のユースのプラットフォーム」という部分はまだ途上であるなと思っていまして、これから新入生やライターさんをうまく巻き込んで加速していけたらなと思っています。

 

事務局内部では、部署に分かれて一人一人が仕事を持つようになったことで積極的になり、プロジェクトとして活発になったのが嬉しいです。また、4月には新入生がたくさん入ってくれたり、知り合いになった中高生の中には「VoYJを知ってました」と言ってくれる人がいたりして、とても励みになります。

 

青:確実に知名度を得てきているという手応えを感じているのですね。

プロジェクト開始から1年がたちましたが、開始当初の思いは変わりましたか?

 

横:「全国のユースのプラットホーム」に、という最初に立てた大きな目標はずっと変わらないと思います。1年経って思うのは、長いようですごく短かったということ。もともと3年のプロジェクトとして始まったものなのですが、3年と言わずロングランにしていきたいと思います。

この1年は立ち上げ期で多くの人に知ってもらうために、確実な基盤作りに注力してきたのですが、2年目は、出来上がったベースをもとにしっかり広げていく時期になると思います。ビジョンを明確にしながら、多くの人に愛されるプラットフォームにしていきたいと思います。

 

青:では、かなさんの掲げるVoYJの最終的なビジョンはどのようなものですか?

 

横:

・全てのユースが秘めた想いを気軽に社会に伝える場

・ユースの想いを受け取る場

・ユース同士が繋がる場

を兼ね備えた「日本全国のユースのオンラインプラットフォーム」という目標はずっと変わらず、そこに加えて、これからは「あげにくい・きこえにくい声をすくう」いうところを大切にしていきたいなと思っています。

先ほど話したことと少しかぶってしまいますが、オンラインプラットフォームの可能性として、普段なかなか声をあげられない人や声の小さな人でもオンラインや匿名だから言ってみようということがあったり、地域・年齢・属性に関係なく声をあげられるというものがあったりすると私は考えています。VoYJを全国各地のユースのボイスが集まる素敵な場所にしていきたいです。

 

また、個人的な目標として、3年予定で始めたプロジェクトですが、2年目が終わる来年(2020 年)の10月には、関わってくださっている全国のユースの皆さん、事務局の仲間、日頃支えてくださっているUNICEFの方々に3 年以上続けたいと思ってもらえるようなものにして、後輩たちに引き継いでいけるようなロングランのプロジェクトにしていきたいです。

 

青:それでは最後に、全国のユースにメッセージをお願いします!

 

横:この記事を読んでくださっている全国のユースの皆さん。日頃心の奥にはあるけれどまだ声に出したことない思いはありませんか。ここで声に出しても…と諦めてしまっている思いはありませんか。

私も声をあげなくて良いと思っていた1人でした。でも、ある時VoYJで発信してみたら、思いの外たくさんの温かい反応をもらうことができました。VoYJにはそんな素敵な雰囲気が出来上がっています。

もし、あなたが思いを人に届けたいと思ったとき、VoYJがそのお手伝いができたら嬉しいです。発信に抵抗があるという場合も、記事を読んでみたり、企画に参加してみたり、イベントに参加してみてください。VoYJへの関わり方を私たちはたくさん用意しています。

 

これからVoYJが正真正銘の日本全国のユースのプラットフォームとなるまで、多くの人に愛される場所となることを願っています。

 


 

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