ルー大柴さん【後編】

インタビュー
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11月27日にVoYJメンバーは、俳優・タレントのルー大柴さんをインタビューさせていただきました。

ルー大柴さんは、日本ユニセフ協会の活動に10年以上前からご協力されていて、
近年では、下記のような「世界手洗いの日」に関するイベントに無償で出演されています。
春日大社での手洗いダンス奉納(2016年9月)
「ルー先生の手洗い教室」(2018年10月)

また、ご自身でも、後述する、自宅で楽しくできる認知症予防のエクササイズ「Gym Gym」を制作され、広める活動をされているそうです。

 

今回のインタビューの様子は、前編後編の2回に分けてお送りしています。前編では、ルーさんの社会貢献の活動に対する思いをご紹介しました。後編では、ルーさんのユース時代のご経験について伺います。

 

– ユース時代の経験で今に生きているなと思うことはありますか。

ルーさん:18、19の時にヨーロッパを放浪して、ヒッチハイクしたり、知らない人の家に泊めてもらったり、いろんなカントリー(国)の人とトゥギャザーしたことが役に立っていますね。人との付き合いというか、予想外のことが起こっても動じないハートがグロー、育ちました。やっぱり最初はお互い打ち解けないところとか、照れたりすることが人間ってあるじゃない。それがトゥギャザーで楽しく過ごせるようになったかな。度胸がついたというか。相手の懐に飛び込んでいくけど悪い気にさせない間合いが身についたかな。
ヨーロッパは、片言でも多くの人が英語しゃべれますから、自分の方からブロークン(完璧でない)でもいいから一生懸命話すとheart to heart(心と心)で人と繋がれます。
私も最初は外国人に愛想笑いして、Yes Yesと言っていた時があるのね。でもロンドンにいた時、下宿のおじさんに、これから旅行をするんだったら、Yes or Noをはっきりしなきゃダメだ、いいものはいい、嫌なものは嫌だと、どっちつかずな顔をしていたらダメだぞと言われました。だからそれ以降、嫌なものは嫌と言う自分の主張というのかな、そういうものがブロークンイングリッシュの中でも培われました。
言わないことが一番ダメ。笑っているだけではダメ。ブロークンでもいいから何か言わなきゃ。向こうの人は聞いてくれるから。何を言いたいのかを主張しないと。

 

– 日本にいると主張するのはあんまり良くないという風潮がある気がしますが。

ルーさん:綺麗な主張って成績でいうオール4だもんね。5があって1があるから個性があってインパクトがあるんだけど、オールで4はなかなか人のハートを掴むのはキツイんじゃないですかね。

 

 

– 表現者になりたいと思う原動力は何ですか。

ルーさん:みんなを楽しませたいという思いかな。幸か不幸かわからないけどキンダーガーデン(幼稚園)の時に学芸会で選ばれてウサギの役をやってね、終わった時に拍手もらったんですよ、その時にボディ(身体)にチキンスキン(鳥肌)が立っちゃって、これいいなと。将来は人を楽しませたり、笑わせたり、そういう職業につきたいと思うようになった。そして気がついたらこの人生だった。
でも一回ねえ、小3の時だったかな、蕎麦屋さんになりたかったんだよね。なんでかというと蕎麦が好きだったんだよ。毎日違う蕎麦が食べられると思った。子どもの頃の考えだから。笑。でも一月でやめました。

一同:笑

ルーさん:あの時学芸会に出ていなかったら、そうならなかったかもしれないじゃない。すごいよね。人生って。

 

– 私の場合、周りの人に将来の夢を反対されていますが、どうしたらいいですか?

ルーさん:我慢しないほうがいいよ。ためると風船みたいに爆発するから。人に言われても気にしないほうがいいよ。
だってマイマザー(僕のお母さん)もずっと応援してくれてたけどある日突然、食べていけないから芸能の道をやめろって言ったんだよ。それでもその後ブレークした時、マザーは何て言ったと思う?「やっぱり芸能の道に進んでよかったね、やっぱりなんかやると思ってたよ」って言ったんだよ(笑)。飲食のアルバイトをしていた時も、「売れるわけないだろ、うちの店の店長やれ」って言われたこともあるんだよ。売れたあと、街で会ったら、「お前やると思ってたよ」なんて言われたりしてさ。
だから人の顔色なんて見なくていい。大切なのは、ライフ(一生)懸命やることよ。

 

– 俳優をしていたところからバラエティに進出した時に、大御所に遠慮なく物を言うように芸風が変わったように思ったのですが、自分を変えるという決断はどういうメンタルだったのでしょうか。

ルーさん:これはね、もう崖っぷちで先がなかったから、一発勝負で自分というものをみんなにわかってもらおうということで、そういう行動をしました。あとは、人と違う個性でいきたいというか。じゃないとおんなじような人が何人いても仕方ないし。
半分の人に嫌われたとしてもいいじゃないですか。目立たなきゃいけないのです僕らの世界は。どっかでインパクトを出さなきゃいけない。そうしないと売れないんです。

 

– 海外に行って変わったなと思うことはありますか。

ルーさん:やっぱりね、海外行って帰ってくると少し感覚が違くなるのよね。若い時はね、世界地図をみるのが好きで、ジャパン(日本)って・・俺はここに住んでるんだ!みたいな、そうするとワールド(世界)ってベリービッグ(とっても大きい)だなって思うでしょ。

一同:笑

ルーさん:それでさ、外国に行っていろんなこと吸収したいなって。日本人ってあんまり外にでたがらないじゃない?井の中のフロッグ(蛙)、オーシャン(大海)を知らず、だなと思って。

一同:笑

ルーさん:そんで、海外から帰ってきて、ちょっとかぶれた部分はあったんだけど「オー、ウェザーがベリーホットね(今日は暑いなあ)」とか「今日のトラフィックはヘビー(渋滞がひどい)ね」なんていうのはあったわけよ。なんか日本人か外国人かわからない。僕らの時代は英語を喋る人がそんなにいなかったから、ルー語をスピーク(話)していると、周りから「なんだよ、キザだな」と言われる雰囲気だったから。
今は言った方が勝ちみたいなところあるよね。みんなアンダースタンド(理解)できるし。

 

– ユースの頃の忘れられない思い出はありますか。

ルーさん:路上でアクセサリーを売ってたことがあるんだ、馬の蹄鉄にうつ釘を変形してね。18の時にオランダのアムステルダムとかロッテルダムとかで。買ってくれる人とコミュニケーションして、家に泊めてもらったり、パンをもらったり、日本にはその当時無かったソーダー水ももらったなあ。そういうコミュニケーションを取れたのはよかったね。フリーマーケットになっていて他の国の人たちも売っていたんだけど、日本人は僕だけだったんだ。その時、いつか有名になったら使おうと思って、自分を写真に撮ってたんだけど、ロングタイム(長い間)売れなかったんだよね。でもなんとか売れて、テレビや雑誌に出すことが出来ました。

 

– これからの目標や展望を教えてください。

ルーさん:皆さんのようなヤングジェネレーション(若い世代)とトゥギャザーとして、新しいサムシング(なにか)をメイク(作る)してゆきたいですね!

一同:笑

そうだ!東大でGymGymやろう!GymGymはお年寄りだけが対象じゃない。若い人とやりたいな。

一同:やりましょう!

 

– 1番好きなルー語は何ですか?

ルーさん:1番好きか…そうねえ。みんな好きなんですけどねえ。何がいいかな…「身をパウダー(粉)にして頑張る」かな!

一同:笑

 

– それでは、最後に全国のユースへメッセージをお願いします。

ルーさん:Life is once。一番いいのは自分の好きなことで生活すること。悔いのない人生を歩んで欲しいな。ちょっと堅いかもしれないけど(笑)。僕は、おかげさまで自分の好きなことで65まで生きてこれたし非常にハッピーだよね。人のために尽くすのもいいし、自分のために生きるのもいい。一回だけの人生なんで悔いのないように。1度だけの人生、ダイする(亡くなる)前に、ああ良い人生だったなと思えるようにしてほしい。
それとこれがインポータント(重要)!生活習慣病の予防にみんなでGymGymをやろう!若いみんなでもエブリデイ(毎日)は運動しないでしょう?今から習慣にしていたらね、歳を取ったときに全然違いますよ!そしてペアレンツ(両親)に、いいエクササイズ(運動)があるよ!と伝えてほしい(笑)

 

ー感想ー
私も文章で人を笑顔にしたいという夢を幼い頃から持っていて、読んでくれた人から感想をもらうこと、面白いと言ってくれる人がいることにやりがいを感じています。学芸会でウサギを演じたというルーさんのお話に、とても親近感を覚えました。そして、我慢せずにやりたいことは「ライフ(一生)懸命」頑張るべきというメッセージが心に響きました。自分のやりたいことをしっかり突き詰めたいと思います!
「仕事をする」というのは大変なことだけれど、自分を楽しく周りの人も笑顔にできたらいいなと思います。夢、諦めない心はもちろん大切。だけれどそれと同時に、誰かと繋がっているということ、トゥギャザーしているということもすごく大切なのではないかと思います。表現するというのは少し孤独な面もあるけれど、受け取った人の笑顔を思い浮かべるから頑張れる。ダンスも一人でもできるけれど、みんなでやったほうが楽しいし、モチベーションにもなる。とても考えさせられました。
友達と一緒にGymGymはじめてみようと思います! ルーさんありがとうございました!
サクラコ

 

最初はとっても緊張したのですが、ルーさんの温かい人柄に包まれて、最後は本当に楽しくお話を聞くことができました。小さい頃から親しんでいたルー語をお聞きすることができたのも嬉しかったし、パワフルな方だなあと思いました。
ルーさんが幼稚園の学芸会でウサギの役をやり、その時からずっと俳優を志していたとおっしゃっていて、自分も2歳半の時にパンダを見て、それからずっと動物に関わる仕事を志していると伝えると、ルーさんが「一緒だね!」って言ってくださったのが個人的にはとても嬉しかったし、とても勇気がでました。ルーさんのようにドリーム(夢)を持ち続けて、いつか叶えてご報告できたら嬉しいなと思います。本当に素敵でハッピーな時間をありがとうございました。(かげしゅん


 

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