11月27日にVoYJメンバーは、俳優・タレントのルー大柴さんをインタビューさせていただきました。
ルー大柴さんは、日本ユニセフ協会の活動に10年以上前からご協力されていて、
近年では、下記のような「世界手洗いの日」に関するイベントに無償で出演されています。
・春日大社での手洗いダンス奉納(2016年9月)
・「ルー先生の手洗い教室」(2018年10月)
また、ご自身でも、後述する、自宅で楽しくできる認知症予防のエクササイズ「GymGym」を制作され、広める活動をされているそうです。
今回のインタビューの様子は、前編後編の2回に分けてお送りしますが、まず前編となる今回はルーさんの社会貢献の活動に対する思いをご紹介します。

– どうしてユニセフの活動に関わろうと思ったのですか。
ルーさん:ユニセフからの依頼があり、手を洗えないことによって途上国の子どもたちが病気になってしまうのを予防するために正しい手の洗い方をチルドレン(子ども)とトゥギャザー(一緒)でやりましょうという話になったのね。世界手洗い大使として、振り付けの先生を交えてダンスを作って動画を撮ったり、子どもたちに教えたり、現在も活動しています。
依頼をもらったときは2007年でしたが、その時ちょうどNHKのみんなの歌で「MOTTAINAI 〜もったいない〜」という歌で、環境に対してもったいないことをやめようよというメッセージを子どもたちにおくっていたり、ユニセフの「ハンド・イン・ハンド」(募金活動)に協力したりしていました。こうした活動がリンクして依頼をもらったのかなと思います。
– 「世界手洗いの日」に関する手洗いダンスではどんなことを念頭に置いていたのですか。
ルーさん:楽しんでもらえることをやりたいし、堅苦しいことをトゥギャザーしたくないんで、皆で出来るエンターティメントを私は目指しています。
– メッセージを伝えるツールとしてダンスを用いることには、どんな効果があると感じていらっしゃいますか。
ルーさん:やっぱり体を動かしてみんなで一緒にできるということは楽しいじゃないですか。それで健康になれるというのは一石ツー(二)鳥というかね。
一同:笑

ルーさん:そうやってみんなで1つになれるようなダンスで健康にいいことをやろうというのが趣旨ですね。皆さんにわかりやすく伝える。僕らの仕事はそういう仕事なんですよ。同じことを言うにしてもダンスやキャッチーな歌詞、リズムがあった方が親しみやすいと思うし、そうする方が伝わるって知っているから。
例えば、GymGymについて言えば、楽しく出来るエクササイズがあったらいいなと思って。事務所社長の増田くんが企画・プロデュースして、私がアクトしているのですが、耳に残るメロディーのポップなダンスがあるといいなと二人で話し合いました。エクササイズは家でやっているようなことにしたんですよ。スポーツクラブに行かなければできないというのは億劫じゃない?個人でもできるし、もちろん皆さん集まってもできるものを作ってみよう、皆さんにイージー(簡単)に使ってもらえたらいいなって。ちょっとキツイとこもあるけど(笑)。動画ではみんなで楽しくやっているような雰囲気も醸し出している。
子どももすごく喜んでやってくれるんですよ、いつも講演でも流すんですけど、子どもは私のこと知らないじゃない。それでもこの動画をかけると子どもは興味を持ってやってくれるんですよ。すごいですね、ミュージック(音楽)っていうのは。
– 活動する中で大変だったことや迷いを感じたことはありますか。
ルーさん:それはなかったですね。
ユニセフの推進している「6つの手の洗い方」というのは、この活動をするまで知らなかったから、この活動をすることによって、手が綺麗に洗えるんだって確認できたし、あとダンスはやっていて楽しいし。さっきも言ったけどみんなでトゥギャザーで何か1つのことをすることがすごく素晴らしいなと思う。
– 活動していてよかったなと思うことや具体的なエピソードはありますか。
ルーさん:みんな喜んでくれるというのが嬉しいよ。
それとやっぱりGymGymでしょ。自分たちで作ったものを日本各地で披露して、楽しんで頂く。思い描いていたものが目の前の光景に出てくるんだからそれはすごい快感ですよ。最初はどうなるかなと思って不安な部分もあったけど、日本各地でみんな喜んでやってくれているからね。家でああしようかな、こうしようかな、と悩んでいたものがある日出来上がってみんながやってくれるなんてチキンスキン(鳥肌)が立つぐらいですよ。
– 反響はありましたか。
ルーさん:それはもう。島根県沖ノ島海士町では役場のケーブル回線使ってGymGymを流して毎日やりましょうって。喜んでやってもらっていると町長さんからお聞きしたのは嬉しかったですよ。これが全国に広がれば最高ですよ。
ー感想ー
手洗いダンスやGymGymに携わる原動力について、海外で目の当たりにした衛生環境や現地の方々とのコミュニケーションなど様々なことを伺いましたが、特に「楽しむ」ということに力点を置いていたことが印象的でした。社会貢献活動というと、志を高く持っていないければならないとか、国際情勢について知らなければならない、というようなイメージを持っていましたが、難しい話を抜きにして「自分も人も楽しむ」というシンプルな想いこそ、最もパワフルでインポータント(重要)なのではないかと感じました。そして、人々の心を動かす、エンターテイメントによる社会貢献というアプローチは、やはり魅力的だなと再認識しました。(Ayumi)
社会貢献も一つのコミュニケーション、人に何かを伝えるときには、わかりやすくて楽しいこと、ハートトゥーハート(心と心)でつながることが大切だと考え、それを常に実践されているという姿勢がとても印象に残っています。今回のインタビュー中にも、自然なユーモアを交えたお話で私たちを笑顔にし、さらに私たちの夢にまで耳を傾けてくださったり。ルーさんと過ごした時間を通して、子どもから大人まで幅広いジェネレーション(世代)を引きつけ楽しませる人柄を身近に感じることができました。私もずっと夢を持ち続け、自分のやりたいこと、楽しいと感じることを通して周りの人も笑顔にできる、そんなライフを送りたいと思います。ルーさん、本当にありがとうございました。 (りか)
いかがでしたか?
後編では、ルーさんのユース時代のご経験を中心に伺います。
お楽しみに!