スイッチ

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このあいだ、後輩から進路相談を受けました。

進路相談って、ときに話が大きくなって、人生相談みたいになったりしますよね。

 

その中で、このようなことを言われました。

「少し前の自分の行動を後悔している。人はよく『後になれば笑い話になる』と言うが、自分はそうならない気がする。どう思いますか?」

 

これを受けて、思い浮かんだ話がありました。

米津玄師さんの言葉です。

私は長いこと米津玄師さんのファンで、むかーしむかしに彼がツイキャス(個人ラジオのようなもの)でしていたお話でずっと心に残り続けているものがあるのです。

 

私が記憶しているのは以下のような話です。

 

「過去から現在にかけて、すべての選択は無数のスイッチとして繋がっている。過去のどのスイッチもその時の自分の選択で、「良い」か「悪い」かの01だ。現在が幸福であれば、いままで選択してきたスイッチすべてが「良い」に切り替わる。しかし、現在が不幸であれば、たちまちすべて「悪い」に切り替わる。」

 

私には昔、日々をとても不幸に感じていた頃がありました。
でも幸い、今は幸せです。だからこそ、「あの時は不幸だったけど、そのおかげであのような選択をして、今が幸せだ」と思える。

あの頃がなければ今の状況はなかったかもしれない。そう思えば、その頃のことも報われたように感じられる。あの頃のスイッチが「良い」に変わる。

 

「過去は変えられないけど、現在と未来は変えられる」という表現をよく聞きますが、もしかしたら「過去」さえも変えられるかもしれない。

この話を思い浮かべるとき、そう思えます。
もちろん、「事実」としての過去ではなく、「評価」や「イメージ」「認識」としての過去ですが。

今が苦しくて、過去もすべて暗く思えてしまうようなときもあるかもしれません。でもこの先、「幸せだと思える現在」が来たらすべてのスイッチが切り替わるのかもしれません。

 

それが「後になれば笑い話になる」ということなのかもしれないなぁと、後輩の相談を受けてふと考えを巡らせました。

 

 

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p.s.

さすがに、米津玄師さんの話を拝借しておいて引用元がないのもどうかと思い探してみると、以下のブログ記事を見つけました。
https://reissuerecords.net/diary/switch/

無数に並ぶ電球とスイッチのイメージ。
このブログでは、「現在」に「過去を肯定」と「過去を否定」のスイッチがある、という話で、私が記憶しているものとは少し違いますね。
もしかしたら私の勝手な解釈かもしれませんので、どうかそのように認識なさってください。

 


 

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