島根への帰省がもっと楽しくなった話

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最近、帰省が楽しい。

友人に会える、家族に会える、自然に触れられる。

地元で過ごす時間は、私が大阪で頑張るためのエネルギーをくれる。

 

現在住んでいる大阪から、地元島根県への帰省はけっこう時間がかかる。それなりにお金もかかる。

それでも、暇を見つけては2ヶ月に1回のペースで帰省している。

 

今ではわりと高頻度で帰省するが、昔はそうではなかった。

お盆と正月、春の長期休みの大体年3回。社会人とほとんど変わらないかもしれない。

バイト、サークル、大阪の友人との遊び…。当時の私は、帰省より優先したいことがたくさんあった。

 

今の私はというと、帰省の優先順位がぐっと上がった。

学年が上がって時間的余裕ができたことも理由に挙げられるが、もっと大きな理由ができた。

「家族と過ごす時間を大切にしたい」、「島根のおもしろい人と出会いたい」ということ。

 

 

前者については、自分を形成してきた「家族」の存在の大きさに気づき始めたことが理由かもしれない。

一年間の欧州留学中、現地で様々な家族の形を目にした。それぞれに愛に溢れていて、お互いを大切に思っている様子が、ひしひしと伝わってくる。一年間家族に会えない私の状況を知って、「いつでも遊びに来てね」「オランダの家族だと思って寛いで」といくつもの心温まる言葉をかけてもらった。その度に、安堵と郷愁で胸がきゅっとなったことをよく覚えている。

遠く離れた地での留学は、自分にとって家族とはどんな存在か、またこれからどんな家族を作っていきたいかを考える貴重な機会となった。

「離れてわかる大切さ」とはまさにその通りで、国内で一人暮らしをしていた頃よりもさらに強く、家族の存在の大きさを実感する期間だった。

 

帰国後、家族と過ごす時間を意識的に増やすようになった。

去年まで3世代6人家族だった我が家は、孫である私たち姉妹の進学によって、今では両親と祖父母の大人4人が生活している。私や妹が家に帰ると、目に見えて家族に活気が生まれる。

最近のおばあちゃんの口癖は、「賑やかに囲む食卓は、それだけでご馳走だねぇ」。家にいた頃は聞いたことがなかったけれど、家族のありがたみを実感したのは私だけではないようだ。

 

 

後者の「島根のおもしろい人と出会いたい」については、将来地元に戻ってくることを意識し始めたから。

今、島根は熱い。教育で注目されたり、関係人口*づくりや移住者の受け入れで先進的な事例を生み出していたり。地元である島根がそんな時代の潮流の中にあることは、私たち出身者にとってもいい効果を生んでいるのではないだろうか。地元への見方が、単なる「田舎」から、「なにやらおもしろい取り組みをしている地域」へと変わってきたのだ。

 

大学生になって外から地元を見つめ直して初めて、今の島根には魅力がたくさんあることに気がついた。

一度外へ出たからこそ気づいたこと、比較して初めてわかることがある。

 

島根でおもしろい働き方をする大人に出会う中で、だんだんと「将来、島根で働くのもアリだな」と思うようになった。

そんな思いを口に出すと、「え、私も最近そう思ってた」「知り合い紹介するよ!」と繫がりが広がっていった。

地元を出て以降、不思議なことに島根の友達が増え続けている。

大阪で出会う島根県出身者であったり、帰省したときに参加したイベントで知り合った人だったり。

 

島根に帰ったとき、高校や中学の友人以外にも、会いたい人がたくさんいるのはなんだか嬉しい。

だからますます帰りたくなっちゃうんだよな。

 

この春休みも、帰省が待ち遠しい。

 

 

 

 *関係人口…観光以上、移住未満の人々のこと。地域との多様な関わり方をする、新しい人口の考え方。

 


 

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