読書で心に栄養を

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こんにちは!夏休みに入ったものの、何かと忙しい日々を過ごしている大学一年生のケーディーです。

さて、私は友人と雑談をする時間がとても好きです。生まれ変わりたい動物やチューチューアイスの食べ方で議論になる、そんなたわいも無い話をすることに幸せを感じるのです。

ただ、小学校高学年から中学校にかけての頃の私は人と会話すること自体あまり好きではありませんでした。というのも、「何かまずいことを言ってしまうんじゃないか」「自分が話すことで相手に嫌われるんじゃないか」と思い、人との会話を避けようとしていたんです。クラスメートから話しかけられることはあっても、自分からはなかなか話しかけようとしませんでした。

そんな私が変わるきっかけとなったのは、読書でした。今でこそ本を読むことは日課になっていますが、中学生の頃の私はめったに読書をしていませんでした。そんな時に祖父母から誕生日プレゼントに図書カードをもらったので、渋々自宅近くの本屋に行ってみたのです。そうしたら、そこが私にとって楽園でした。読書の魅力に引き込まれたのです。

特に面白かったのは歴史の本でした。古代ギリシアの人々がどのようなことを普段考えていたのか、アメリカ大陸の先住民がどのような暮らしを送っていたのかなどを知り、自分の視野がばっと広がったような感覚になりました。そうやって今度は経済の本、宇宙の本、化学の本、哲学の本と読んでいくうちにより一層読書が楽しくなっていきました。

そうして夢中になってみると、あることに気づいたのです。「広大な宇宙や人類の長い歴史に比べれば、自分はとてもちっぽけな存在なんだ」と。そして「そんなちっぽけな存在でも、本を通じて自分の中で世界を広げていける」と。

そう考えてみると、人に嫌われることを恐れている自分が馬鹿げているように感じられました。自分と全く異なる考え方をする人はいる。その人を尊重した上で、自分はありのままでいればいい。そう思うようになりました。そして自分に自信がついたことで相手の視線を気にすることがなくなり、人と話すことがとても楽しくなりました。

このように私は読書を通して視野が広がり、他者を尊重すること、そして自分のありのままでいることができるようになりました。思春期というのはどうしても自意識が高まり、周りの目を気にするようになる頃です。そういった時に自分で塞ぎ込んでしまうのではなく、本を通して心の中の世界を広げてみてはいかがでしょうか。


 

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