知っていてほしい、自閉スペクトラム症のこと

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みなさんは、自閉スペクトラム症をご存知でしょうか?

 

中学一年生のときに、私はいじめに合い、カウンセリングを受けた大学病院で自閉スペクトラム症と診断されました。

自閉スペクトラム症は約100人に1人いると報告されています。

2013年よりアメリカ精神医学会に発表されてから、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものを自閉スペクトラム症としてまとめて表現するようになりました。

 

自閉スペクトラム症の主な特性として、コミュニケーションの取り方が独特、感覚過敏または感覚鈍麻、あいまいなことを理解するのが苦手、臨機応変さに欠け、物事に対して強いこだわりがあったり、自分のやり方や関心、ペースを保つのが最優先などがあげられます。

ですが、自閉スペクトラム症の特性の現れ方は人それぞれです。

私の場合、言葉の遅れがありませんが、周囲が気にならないような物音や匂いが気になる感覚過敏で、強いこだわりがあり、あいまいなことを理解するのが苦手です。

 

そんな私が生きづらさを感じて、一番困っていることは、とっさの回答で簡潔に言うことができないということです。

例えば、「今日はここまで、何で来ましたか?」と聞かれると、まず家から駅まで歩いたことが頭に浮かびます。そして、次に電車に乗り、目的の駅で降りて、また歩いて目的の場所に着いたことが想像します。そして、その後、電車で来たって言う方が良いかな、徒歩と電車ですの方が良いかな、と悩みます。そして最終的に「徒歩と電車で来ました」と私は答えます。

私は大抵は頭のなかで長々と考えてから答えますが、他の自閉スペクトラム症の方の中には長々と説明してしまう人もいます。私も質問によっては、長々と説明してしまうことがあります。

自閉スペクトラム症の特性を知らない、または説明しても理解できない方に、「そんな長々と説明しなくてもいい!要約しろ!」と怒られたことがありました。

きちんと特性を理解してくれる方はその方の欲しい答えが出るまで聞いてくれます。

私にとって、長々と説明してしまうのはどうしてもしてしまうことで、それに怒鳴られても困ったり、やっぱり理解してもらえないのかと悲しくなったり、生きづらさを感じます。

 

例にあげたこと以外にも、困っていることがいろいろとあります。また、自閉スペクトラム症ではない方がたやすくできてしまうことでも、自閉スペクトラム症がある方にはできないこと、できるけど上手くいかないことがあります。

その特性をきちんと理解して、一人の人間として認めてもらえたらと思います。

 

 

参考にしたウェブサイト

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html


 

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