献血に行ってみよう

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はじめまして、むらさきと申します。私事ですが、先日10回目の献血に行って来ました。良い機会なので献血関連で寄稿させていただきたく、本稿を執筆しています。せっかくなので、読んでくださった方が献血に行ってみようと思えるような文章を書けるよう頑張っていこうと思います。

 

むらさきの献血歴について

私が初めて献血したのは、1年生の秋に大学のキャンパスに来ていた献血バスです。献血バスでは協力した人のお土産を決めるために大きなサイコロを振らせてもらえたのですが、そのサイコロがどうしても振ってみたいという気持ちが針の恐怖を上回った、そして空きコマでちょうど暇を持て余していたという実に軽い理由で立ち寄ってみました。スタッフの方に声をかけるときは非常に緊張しましたが、声をかけてみれば終わるまであっという間でした(1コマに収まるくらいなので、1時間くらいでしょうか)。それまでは「忙しいし……」「針痛いし……」と言って避けていましたが、思っていたより時間がかからないんだなあと思いつつ終えました。

その後しばらく空いて、2回目の献血は1年生の冬に行いました。ちょうどその頃AnotherVisionが赤十字とコラボして、献血協力者限定の謎解き公演キャンペーンを行っていたのです(またやってほしい)。当時は謎解きにどハマりしていたので、これは逃せんと献血センターを予約しました。前回から期間が空いていなくて全血献血が選べなかったので、ここで初めて成分献血をしたことになります(こちらは2時間くらいでした)。以降もお菓子だったりプレゼントだったりにつられながらぽつぽつと献血を繰り返すうちに習慣化し、10回(+執筆中にも一度行ったので計11回)になります。回数の多い方ではないがそれなりにある、と言う具合でしょうか。

 

献血の流れ

本節では、一般的な献血の流れについて説明していきます。(参照:献血の手順

 

  1.  受付

献血ルームに入ってすぐのところにある受付で、献血したい旨を伝えます。予約をしている場合は名前と予約枠を、予約をしていない場合は予約していないと言うとスムーズです。初回の場合は顔写真の入った本人確認書類の提示が求められるので、免許証やパスポートを持参しましょう。2回目以降は献血カードと生体認証だけで良いのでスムーズです。すぐにその場で献血種類および注意事項が提示され、確認を求められます。確認ののち同意したら、次のステップに移ります。

 

 

  1. 質問への回答

当日の健康状態、直前の食事の時刻、睡眠時間、海外渡航経験など、献血が可能な状態にあるか確認する質問にタッチパネルで答えます。一覧はこちらです。心配な方は一度目を通しておくと、安心できるかもしれません。

 

 

  1. 問診・血圧測定等

問診室で、医師の方に問診を受けます。今日の体調は良好かなど、ステップ2で答えた質問の確認がほとんどです。その後、血圧を測定します。上腕に測定器具を通して測るのですが、長袖を着ていてもよほど分厚い生地でなければ気にしないで大丈夫とのことでした。Webページではここで体温測定をすると書いてありましたが、今は受付時点で非接触型体温計で測定されることがほとんどです。

 

 

  1. 血液検査

ヘモグロビン濃度が規定値を満たしているか、血液型は何型かなど、採血に必要な情報を検査で集めます。両腕の血管の太さを比べて、血管が太い方を本採血に残し、細い方で検査用採血をします(ので献血が終わった時は両肘の内側に絆創膏が貼ってあります)。最近は一部の献血ルームで指先からの採血が始まっているそうなので、少し負担が軽減されそうですね。時々ヘモグロビン濃度が足りなくて献血できない、というケースがありますが、こればかりは検査しないとわからないのでどうしようもないですね……。献血できない条件で献血に行ってしまっても、「なんだよ……」という反応はされません。とある私の友人は、献血バスに行ったけれどヘモグロビン濃度が足りなくてお菓子を貰って帰ったことがあるそうです。濃度が足りていれば、本採血に移ります。

 

 

  1. 待機

だいたいここでポケベルを渡されて5〜10分くらい待機します。待機中は自動販売機から飲みものを取ってきて飲んだり、本採血中に読む漫画を本棚から見繕ったりして時間を潰します。ポケベルがなったら、飲み物(や本などの暇つぶし道具)を持って採血室へ移動します。

 

 

  1. 本採血

採血ベッドに座り、検査の採血をした腕とは反対の腕で本採血を行います。刺される瞬間は少し痛いですが、1分くらいでほぼ痛くなくなります(それでもすごく痛かったら非常事態なので看護師さんに伝えましょう)。採血中はテレビを観たり本を読んだりして時間を潰しましょう。本採血の時間は、種類によってまちまちです。

全血の場合:血液検査と同じ様に、体内の血を採ります。400mlの場合、10〜15分くらいかかります。

成分の場合:体内から血を取り出すフェーズと、取り出した血のうち必要な成分を取り出した残りを体内に戻すフェーズを繰り返します。採血量によりますが、私の場合は400ml程度で1時間弱かかります。場合によっては90分かかることもあるようです。

 

 

  1. 休憩

本採血が終わったら、30分以上水分補給をしながら休憩するよう指示されます。採血直後は体からいきなりペットボトル1本分弱の水を抜かれた様なものなので、しっかり休んでから帰りましょう。休憩前に、アイスやお礼の品、初回なら加えて献血カードを受け取ります。しっかり休んで十分な水分を摂ったら、献血は終了です。

 

献血に行っていて思ったこと

本節では献血に通っていて思ったことを並べていこうと思います。

 

  1. 食べ物・飲み物がたくさんもらえて嬉しい

献血に通っていて一番思ったのは、「食べ物・飲み物がたくさんもらえるなあ」ということです。献血する人は献血センターに置いてある自動販売機で自由に飲み物を摂ることができます(摂るように求められます)。これは、献血をするうえで十分な水分補給が必要だからです。お茶やコーヒー、ココア、スープなど、いろいろな種類の飲み物から自由に選択します。本採血ではスポーツドリンクのペットボトルを渡され、その場で半分以上飲むように言われます。

献血が終わったら、大抵の献血センターではアイスがもらえます(アイス以外の選択肢があるところもあります。施設によりけり)。私が先日行った時は、平日午前中のキャンペーンということでドーナツも貰えました。こんな感じで、一回献血に行くだけでたくさんの飲み物やお菓子をいただけるので、小腹がすきがちな人にとってはちょうど良かったりします。

 

  1. グッズがもらえる

初回献血時に献血者登録番号が与えられます。2回目以降の献血はこの献血者登録番号を元に個人が照会されるのですが、その際に「複数回献血クラブ ラブラッド」へ登録すると、献血ルームの予約がWeb上でできるほか、ポイントを貯めてグッズと交換することができます。ポーチや歯磨き粉が年間を通じて選べるほか、時期に応じて多様なグッズを配付しています。覚えている範囲だと、ブランケットやモバイルバッテリーを貰ったことがあります。

 

  1. やっぱり針は痛い

献血に行く時点で避けられないものではありますが、なんだかんだで血液検査・本採血の針を刺される瞬間は怖いし、多少痛いのは否めません。ただ、予防接種と違って体内に薬品が入ることはないので、あのじわ〜っとくる痛みはありません。本採血の針も暴れたりしなければ1分もせずに痛みが引くので、見た目の割には怖くありません。何回もやっているうちに慣れてきます。

 

  1. 針の痕はあんまり残らない

献血をする上で私が危惧していたことの一つに、「採血の針は太いそうだし、痕がボコボコ残ったら嫌だ」というものがあります。私は左腕の血管の方が太いので毎回左腕で採血しているのですが、11回採血をした後の針痕がこんな感じです。

正面から撮ったので右側が本採血をしている左腕で、左側が検査時に採血をしている右腕になります。針を刺すのは主に肘の内側ですが、フラッシュを焚いたうえで至近距離からじっくり観察すると見えなくもない、くらいでしょうか。普段生活する上で気になることはほとんどありません。

 

  1. 献血ルームの違いが面白い

私は東京と神奈川の献血ルームに行くことが多いのですが、場所によってはインテリアに個性を出していて興味深いです。都内の献血ルームを紹介するページがあるのですが、個人的には秋葉原にある献血ルームがとても個性的で気になります。近いうちに行ってみたいものです。

 

  1. 役に立てている気がする

献血で集まった血液は輸血用製剤や医薬品開発のために使われるそうです。具体的な実感を伴うことはそう多くありませんが、漠然と誰かの役に立てている気がして嬉しくなります。稀にラブラッドから献血依頼のメールが届くのですが、これは様々な理由で特定個人の献血を求めるときに送られるものです。これは採血後にどこかですぐ使われることが前提の採血なので、実感もひとしおです。街ですれ違う誰かが私の血液を使って生きていると思うと不思議な感じがしますが、なんとなく嬉しくなります。

 

献血に行く前に誤解していたこと

私が献血に行く前に誤解していたことについて書いていきます。これが読んでくださった誰かの誤解を解いていれば、喜ばしい限りです。

 

 

  1. 体重が50kgないとできない

献血バスなどで最もよく行われている400ml全血献血では男女ともに50kg以上の体重が必要ですが、より緩やかな基準の設けられた種類の献血もあります。日本赤十字社によると、男性は45kg、女性は40kgあれば200ml全血献血や成分献血を行うことができるそうです。特に成分献血は不足しがち(献血状況参照)なので、時間がある時に立ち寄ってみてください。

 

 

  1. 海外経験があると献血できない

海外渡航経験があるとしばらく献血できなくなるのは事実ですが、海外旅行程度の期間であれば多くの場合は4週間で再び献血できるようになります。ただし一部地域に長期滞在した場合は、長期間を空ける必要があったり一切献血ができなくなることもあるそうです(詳細)。

 

おわりに

献血制度は健康な方のボランティア精神に依るところが非常に大きい制度です。病気や事故、あるいは出産など、私たちは常に献血で集まった血を輸血してもらう可能性があります。一方で、一度輸血のお世話になると、それ以降献血することができません。近年は(そもそも若者が減っているのもあって)若い方の献血が少なくなっているようです(厚生労働省より)

献血ルームの前を通りがかったときに、ちょっとした好奇心で立ち入るのも面白いのではないでしょうか(今はCOVID-19の影響で予約が強く推奨されているので、一度行ったことがあればぜひ予約で!)。

 


 

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