みなさん、“難民”と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
怖い、よく知らない、関係ない…
日本にいると、“難民問題”って、ニュースでも聞かないし、よく想像できないし、どこか遠くの国で起きている問題ととらえてしまいがち。
しかし、日本にいる私たちにも関係している問題だと私は思っています。
日本の難民受け入れ制度は大変厳しいものとなっています。
それゆえ、2018年の日本での難民認定率(難民申請をしたうち、難民と認定された人の割合)はたったの0.3%でした。
(引用:難民支援協会https://www.refugee.or.jp/jar/report/2017/06/09-0001.shtml)
様々な課題がありますが、それを説明するのはここではやめておきます。
上記引用ページにもたくさん情報が載っているので興味のある方はぜひ見てみてください。
ここでは、わたしが夢見る日本社会について少しお話したいです。
わたしは日本社会が少し生きづらいなあと感じることがあります。
決して言葉には出さないけれど、みんなと同じ選択をしなければならないように強いられているような雰囲気があったり、周りの人と少し違う行動をすると、あの人は変な人、と思われてしまったり。
いい大学に入って、きちんと就活をして、いい企業に入って。
それがいい人生だ、というモデル例のように感じます。
それでも、自分は違うんだ、自分の道を生きるんだ、と強い心を持っている人。
本当に尊敬します。
でもわたしはそこまで強くない。どうしても周りのことが気になってしまいます。
もし、日本にも多様な人々がいて、多様な生き方が認められていたらどうでしょうか。
きっと排除的な考え方は少なくなるのでは、と私は思います。
わたしは多くの難民の方々に直接お会いしたことはありません。
しかし、お話をお聞きしたことのある難民の方や、ドキュメンタリーや記事から拝見した難民の方々の“生きる力”、“生き方”は本当に力強いものでした。
彼らは自ら援助される人々になったのではありません。
彼らは援助されるべき人々ではなかったのです。
彼らと共に歩むことで、私たち自身も学ぶことが多くあるでしょう。
それがきっと、私たち日本社会の力にもなると思うのです。
私はそのような想いをもって、これからも難民の方々と共に、前を向いて、歩みを進めたいと思っています。
誰もが生きやすい、多様性が認められた、そんな日本社会を創るために。
「VoYJこの日なんの日特別企画 世界難民ウィーク」Youth×UNHCR for Refugees 企画ページはこちら
スペインとお酒が好きな大学4年生。最近は自炊に奮闘中。東京女子大学難民支援団体Walk with Refugeesで活動している。食を通した支援と学びを通した支援をする2つのセクションからなる団体。入り口を広く、様々なアプローチで発信をしている。