動物園に行こう

あなたの知らない世界
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自分の趣味の欄に、いつも「動物園めぐり」と書いている。旅行に行ったら必ずと言って良いほど、その土地の動物園を訪ねるし、上野動物園の年間パスポートを買って、月に2回くらいのペースで通っていたこともあった。とにかく、動物園が好きなのだ。

しかし、その魅力を感じられている人は少ないのではないか、と思うことがある。動物園に最後に行ったのはいつだったか考えて欲しい。1年前?5年前?もしかしたら、うんと小さい頃に行ったっきりなんて人もいるかもしれない。行く行かないは自由だけれど、こんなに魅力的なのに、こんなに楽しいのに、個人的にはもったいないと思ってしまう。今日は自分が思う動物園の魅力について、3点ほど話させて欲しい。

一つ目は、どんな人でも楽しめること。

大人から子供まで、年齢層は幅広く、その構成も多様な楽しみ方がある。動物園で周りを見渡してみると、ボランティアの年配の方がいたり、幼稚園や小学校で小さい子たちがまとまって遠足に来ていたり、カップルでおしゃべりを楽しんでいたり。構成も年齢層も多様な人たちが、それぞれに楽しめるのが動物園だ。特にユースの皆さんには、一度動物園デートをオススメしたい。なかなか行く機会が少ないけれど、行ったら必ず楽しいし、遊園地や映画といった定番のスポットから少しハズして、友達感覚で遊びに行けてしまう。男子のみなさん、誘うハードルが少し下がるのではないだろうか。さらに、動物を2人で見ていると、お互い感想を言い合いたくなるし、面白い動物たちの行動に自然と笑みがこぼれる。楽しかった、癒されたという共通認識が、2人の距離をずっと縮めてくれるはずだ。

二つ目は、毎回毎回違った状況が楽しめること。

当たり前だが、動物は生きている。同じ動物でも、寝ている時もあれば、じゃれあっているときもあるし、餌を食べている時もある。ライオンの吠え声やオオカミの遠吠えが聞けた時、レッサーパンダの子供達がじゃれあっているのを見れた時などは、最高である。よく寝ているパンダが起きていて、ご飯を食べているのを見て、小さい頃の自分は一目惚れしてしまった。毎回毎回違った一面が見られるから、そういう一面を必ず誰かが見せてくれるから、何度も通ってしまうのである。

最後は、なんと言っても動物自身の魅力だ。

生きていること、動いていること、ただそれだけのことがたまらなく不思議で、たまらなくワクワクする。どうしてパンダはこんなに丸っこくて可愛いんだろう。どうしてライオンはこんなに気高いんだろう。どうしてチーターはこんなにも上品に歩けるんだろう。なにをしているのかな。このご飯はおいしいのかな。このような不思議は増えるばかりだし、見ていていつも「生きている」ということに感動してしまう。

「動物園の動物たちはかわいそう。だから見に行かない。」という人もいるかもしれない。確かに自由は制限されている。決まった場所で、決まった時間に出てくる餌を食べ、常に人から注目を浴びている。しかし、明日死ぬ心配は少ない。平均寿命は言うまでもなく飼育されている方が長い。繁殖率だって高い動物が多い。少なくとも、自然界では生きていけないようないのちも、助かる見込みが大きい。その手当てを受けられる。

自分たちがすべきなのは、ただかわいそうと言って「保護」しようとすることではなく、共に生きる道を模索することなのではないか。動物たちに思いをはせることなのではないか。動物園に行けばわかると思うが、動物たちは非常にたくましい。かわいそうな弱い存在なんかじゃない。ただただ「生きる」ということに一生懸命で、一途な強い存在なのだ。都市に住み、自然と関わることの少ない自分たちにとって、動物園は本当にたくさんのことを教えてくれる。

主観の多分に入った散文であったが、これを読んで一人でも多くの人が動物園に行きたいと思ってくださることを切に願う。

P.S. 特に、旭山動物園は「生きる」と言うことにフォーカスして動物を魅せている。東京の真ん中にあり、パンダと会える上野動物園と並んで、筆者オススメの動物園である。


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VOYJ編集部員。東京大学二年生。国立筑波大学付属高校出身。
小中高とずっと野球をしていた。野球は今も大好き。また、動物がすごく好きで、中でもパンダは特別。2歳半の時に一目惚れしてから絶賛片想い中。動物園に行くのが日々の癒し。国際的な舞台で動物を守る仕事がしたいと考えている。