私のコロナ(?)療養日記

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12月25日

街はクリスマス一色で、インスタをひらけば楽しそうな友達のストーリーがたくさん上がっていました。そんなクリスマスの午後10時、私は急に吐き気と腹痛と倦怠感でベッドから動けなくなりました。「少し疲れているのかな。少し寝たら気分も良くなるかも。」と思い、1時間だけ寝ることにしました。しかし、それから1時間が経って起きてみても、全然気分が良くなりませんでした。「あれ。まだ眠り足りないのかも。」と思い、さらに1時間寝ることにしました。これを繰り返しているうちに、とうとう午前2時になってしまいましたが、気分が一向に良くならず、とうとう戻してしまいました。その後、少し気分が良くなって、眠りにつくことができました。

 

12月26日

午前6時に起きて、学校に行って1限を受けるつもりでしたが、起きられず、午前7時に起きて、1限の授業にはオンラインで参加しました。気分はまだ悪く、食欲もありませんでした。お腹は空かないけれど、何か食べておこうと思い、朝ご飯として、とりあえずおにぎりを1個食べました。26日は、サークルや友達と映画を見に行く予定もあったのに、気分が優れず、サークルにはオンラインで参加し、映画の予定はキャンセルしてしまいました。

「お腹の不調なのだろう」と考えて、内科に行ってみることにしました。内科では、とくに異常なしとの診断を受けたので、そのまま帰ってきました。しかし、食欲が全くわかず、昼ご飯も食べられず、夜ご飯に食べようとしたうどんも、全く食べられませんでした。

夜になると、微熱が出てきました。私は現在一人暮らしをしており、次の日に地元に帰省をする予定でしたが、「この体調不良では帰省できないかもしれない」と両親に電話しました。結局、27日に帰省はせずに、1日様子を見ることにし、次の日の様子を見て帰省するかを決めるという話になりました。

 

12月27日

気分は良くなり熱も下がっていましたが、咳が出るようになっていました。「なんか風邪っぽいな」と思っていたところ、友達が新型コロナウイルスに感染し、私が濃厚接触者になったとの知らせが届きました。「自分も新型コロナウイルスに感染しているかもしれない。」と思い、再び両親に電話して、この年末年始の帰省は断念することにしました。

その後、PCR検査を受けようと思っていました。しかし、近くの病院に電話をかけたところ、熱がない患者さんのPCR検査は受け付けていないとのことでした。東京都の無料PCR検査は、有症状の方は対象ではないとのことでした。結局、すぐにはPCR検査を受けることができず、PCR検査キットを郵送で送ってもらうことになり、それを待つことにしました。

 

12月28日

PCR検査キットが届きました。早速検査してみたところ、結果は陰性でした。「陰性なら帰ってきたら?」と両親は言ってくれましたが、私は不安だったので、この年末年始の帰省を断念することにしました。この頃にはもう熱も吐き気もなく、咳だけがでていました。

 

さて、この日から、ものすごく暇な年末年始が始まりました。どこかに遊びに行くこともできないし、だれかと話すこともできない。サークルの活動もなく、本当に手持ち無沙汰という感じでした。私は、普段、サークル、バイト、勉強、就活と、そこそこ忙しく、「暇な時間が欲しい」と思っていたので、久しぶりに休みの時間が得られたことを少し嬉しく思いました。目まぐるしく進んでいた1日という時間がゆっくり流れるように感じました。近くの公園にお散歩に行ってみたり、お料理をしてみたり、本を一日中読んでみたり、勉強をしてみたり、自由気ままに生活を送ることができました。トップの写真は私がこの時期に作ったパンケーキです。

 

12月30日

もしも体調を崩していなかったら、地元で高校の同窓会に出席していた日。本当だったらこの同窓会に参加したかったです。また、インスタを見ると、同窓会の楽しそうなストーリーがたくさん上がっていました。それを見たら、「私も行きたかったな」と思うけれど、私は私でお休み期間を謳歌していたので、それはそれで良かったのかなとも思います。高校の友達からもたくさんメッセージをいただいて嬉しくなりました。

 

12月31日

大晦日。一人で年越しをするのは初めてだったけれど、テレビを見たり、両親と電話をしたりして、一人でもそれなりに楽しい年末年始を過ごせたのかなと思っています。この頃にはかなり症状も回復して元気になっていました。

 

1月4日

長かったお正月休みも明け、私は学校に行った後、夜12:00ごろまでサークルのミーティングにオンラインで参加しました。少し疲れが出ましたが、久々の学校を楽しむことができました。

 

1月5日

朝9:00から友達と期末試験に向けた勉強会を行いました。4日、5日の二日間で疲れが溜まったのか、急に症状が悪化し、咳が止まらなくなりました。時々肺の辺りからひゅーっと変な音が聞こえました。学校に行っていたのですが、急いで病院で診てもらうと、やはり肺から変な音がしていて肺が荒れているとの診断を受け、お薬をもらったところで咳は止まりました。少し張り切りすぎたかなと思いました。

 

1月7日

まだ咳は止まっていませんでしたが、前よりは随分よくなり、ついに、地元愛知県に帰省することができました。やっと帰ってくることができたことに安心感を覚えました。

 

1月9日

成人式にも出席することができて、懐かしい友達と会うことができ、すごく嬉しかったです。

 

1月11日

学校の授業に出席するために東京に戻ってきました。また疲れが溜まり、倦怠感と共に、肺のあたりが時々痛みます。

 

私はこの症状によって、胸の痛みや咳の症状に悩まされたこと、しんどいと思ったことはたくさんありました。しかし、私がこの経験を通じて考えた二つのことは案外ポジティブなものであるように思います。

 

まず、私は、何気ない日常と自由な休み時間のありがたさを痛感しました。健康を損なう前は、私は学校に行ってサークル活動に参加して、友達と遊んで、バイトも勉強もたくさんやって、とても密度の濃い楽しい日常生活を送っていたと思います。そんな中、体調を崩し、今まで待ち望んでいた膨大な休み時間を得ることができました。その代わりに忙しくて楽しい毎日は一時的に失われました。一日中やることが全くない日が続くと、いつもの忙しい毎日が恋しくなりましたが、全くやることがなくて一日中本を読んでぼーっとしている日も、ときにはあってもいいなと思うようになりました。

 

次に、自分は自分が考えているよりも脆い存在であると実感しました。今までは、あまり寝なくてもなんとかなっていると思っていましたが、最近は少し無理をすると肺が痛み、倦怠感が押しよせます。自分は全く疲れていないと思っていたのに、肺が痛み始めて咳が出始めると、おそらく体は疲れているのだろうと思うようになりました。このような体からのSOSが現れ始めたら、自分が疲れていると思っていなくても休息を取るようになりました。このように、自分の体のSOSにすぐに気づくことができるようになったことは、私にとっては良かったのかなと思います。

 

いつこの症状がなくなるのかわからないし、この症状が今後一生消えないかもしれません。それでも私は、この症状とうまく付き合って生きていきたいと思います。たしかに辛いこともあるけれど、この症状は大切なことを思い出させてくれたように思います。それは、サンタさんが教えてくれた教訓であり、サンタさんがくれたプレゼントだったのかもしれません。

 


 

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