おむすびの日

この日なんの日
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おむすびは好きですか。おむすびといったら真っ先に思いつくのはどんなおむすびですか?三角ですか、まるですか?海苔がついていますか?

食卓に並べるものはなんでも、綺麗なものが好きな私の母は、忙しい時にささっと作るおむすびにも遊び心がきいています。例えば鮭のおむすび。焼いた塩鮭の身をささっとほぐし、お茶碗によそった炊きたての真っ白な白米に乗せると、具が中にくるようにして手際よく俵型に握ります。俵型のおむすびの側面に、ぐるっとパリッとした海苔を細く巻き、そのてっぺんには鮭だったら、ピンク色をした鮭のふりかけをかけ、先ほど中の具に使った残りの鮭の身を少しのせます。子供の頃、まるでお花畑のような可愛らしいおむすびが、目にもとまらぬ速さで作られていくさまを、息をつめて見つめていました。

1月17日は日本では「おむすびの日」です。そしてこの日が生まれたきっかけは、この日、阪神・淡路大震災が発生したことでした。真冬の凍えるような寒さの中、被災された方々は食べ物にも事欠く状況だったそうですが、それを聞いたボランティアの方々によって「おむすび」が配られたそうです。その後、震災を、そしてお米の大切さや、ボランティアの方々の温かい思いを忘れないようにと、2000年に「おむすびの日」が制定されたそうです。

日本は地震の多い国です。私の故郷の新潟も二度、大きな地震に見舞われています。幸い、私の住む地域はそれほど大きな被害は出なかったのですが、それでも学校のプールに亀裂が走って割れたり、体育館の電球が落ちてきそうになったりと随分と怖い思いをしたのを覚えています。

1月は「元旦」「成人式」等華やかでおめでたい行事が続きますが、「おむすびの日」に少しこれまでの震災に思いを馳せ、今生かされていることのありがたさを感じてみても良いかもしれません。そして、もちろん、おむすびの美味しさを再確認してお米のありがたさに感謝するのも忘れずに笑。家の外でも、白米で作られた美味しいおむすびがコンビニでもスーパーでもどこでも簡単に買えて、食べられるなんてとても恵まれたことですから。

2019年は始まったばかりです。「揺れるな、大地、頼んだぞ」とお願いしたいところ。皆様にとって素敵な1年間になりますように。

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