HIKARI PROJECT

ボイス
0

私たちはサッカーだけやっていればいいのだろうか。
大学生として立派な社会人になるために
何をすればいいのだろうか。
人として社会のために何ができるのだろうか。

学生が自ら率先して、考動する。
それぞれの考動が誰かの、光になるように。
その考動に私たちは賛同し、多くの機会を与えたい。
それが未来の、光になるように。
できることから『行動』を。

 

私の所属する、一般財団法人全日本大学サッカー連盟では2016年度より、学生による社会貢献活動を中心とするプロジェクト、『HIKARI PROJECT』を実施しています。『HIKARI PROJECT』とは、「学生が誰かの‟HIKARI(光)”のような存在になれる」ことを目指し、上記のコンセプトを基に名付けられました。

『HIKARI PROJECT』とは実際にどんなことに取り組んでいるのか。活動内容をご紹介する前に、まず一般財団法人全日本大学サッカー連盟の活動内容について簡単にご説明します。

「一般財団法人全日本大学サッカー連盟」。

その名にあるように、全国の「大学サッカー」を取りまとめる組織です。「学連」とも呼ばれるこの組織には、全国9地域に地域連盟が存在し、約360校が加盟しています。

大学サッカーは学連に所属する学生幹事によって運営を行っており、各地域リーグ、夏に行われる総理大臣杯、冬に行われる全日本大学サッカー選手権(通称:インカレ)等の主催大会の運営を行っています。試合運営を行うだけでなく、様々な活動に取り組んでいますが、社会貢献活動を中心とするプロジェクトが前述した『HIKARI PROJECT』です。

これまで行ってきた活動は数多くありますが、その中からUNICEFに関わる活動をご紹介します。

 

■Team UNICEF × JUFA - ONE GOAL ONE COIN -

 …本連盟が主催する全国大会にてONE GOALにつきONE COIN(500円)を、本連盟より(公財)日本ユニセフ協会を通じてUNICEFに寄付する活動。寄付金は「異議」「遅延」など悪意ある警告や退場によって減額され、逆に警告・退場のない試合については1試合につき1000円が増額されます。

技術の向上はもちろんのこと、フェアプレーの精神を大切にし、サッカーに関わるすべての関係者の意識の向上を目指しています。学生が直接的に金銭的な社会貢献活動をすることは難しい面もありますが、本企画を通して、大会における選手の活躍によって間接的に社会貢献に携わってもらい、将来的に社会のために、誰かのために活躍できる人材育成を目的としています。

▶ Team UNICEF × JUFA - ONE GOAL ONE COIN - 
     https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=615
   2016年度実施報告   https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=640
   2017年度実施報告 https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=799

 

■Team UNICEF(スポーツを通じての支援)

・世界手洗いの日(10/15)

 …2017年10月15日(日)に開催されたJR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 流通経済大学 対 駒澤大学において、「世界手洗いの日」イベントが開催されました。ハーフタイムには、子どもたちが流通経済大学と駒澤大学の選手と一緒に「世界手洗いダンス」を披露しました。また、入場ゲート付近の特設ブースでは手洗いに関するクイズブースを設置し、参加者の方にはハンドソープとアルコール消毒液をプレゼントしました。当日は雨と、あいにくの天気でしたが、参加者の方にはダンスやクイズを楽しみながら、手洗いの大切さと正しい手洗いを覚えていただきました。

 

・世界トイレの日(11/19)

 …2017年11月19日(日)に開催されたJR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦 第22節 筑波大学 対 順天堂大学において、「世界トイレの日」イベントを行いました。会場にあるすべてのトイレに世界のトイレ事情に関する記事を掲載しました。また、エスコートキッズの子どもたちに、3人に1人がトイレを使えない現実や、毎日1600人が下痢性疾患で命を落としている事実など、多くの子どもの命を奪う原因となるトイレの問題を説明し、最後はみんなでトイレに関する絵を書き、その絵を会場内のトイレに掲載しました。子どもたちからは、「なんでトイレが使えないの?」といった質問や、トイレに行くたびに「私の絵があった!」などの声が上がり、トイレに関心を持ってくれました。

 

・ふじ幼稚園にてサッカー教室

 …2017年11月27日(月)~12月1日(金)にかけて宮城県にて行われた「アットホームカップ2017第15回インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル」の大会期間中に、サッカー教室が行われました。日本ユニセフ協会が、2011年から2013年にかけ、岩手、宮城、福島各県で、保育園や幼稚園園舎など計14の子どもたちのための施設の再建を支援しており、今回はその幼稚園のうちのひとつである宮城県山元町の「ふじ幼稚園」を訪問しました。サッカー教室はもちろん、昼食や自由時間もご一緒させていただき子供たちと交流を深めるとともに、最後には鈴木信子園長から震災当時の様子や「ふじ幼稚園」再建への道のりなど、多くの貴重なお話をしていただきました。本連盟及び櫻井友事務局から寄付されたサッカーボールも子供たちには大変喜んでいただき、非常に有意義な時間となりました。

 

▶Team UNICEF としての取り組み
【活動報告】Team UNICEF × JUFA 世界手洗いの日 イベント実施のお知らせ
 https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=706
【活動報告】Team UNICEF × JUFA 世界トイレの日 イベント実施のお知らせ
 https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=721
【活動報告】Team UNICEF × JUFA ふじ幼稚園サッカー教室
 https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=736

 

スポーツを通した子どもたちとの触れ合いや、サッカーを通した支援は、「大学サッカー」という広いようで狭い世界で生きる私たちに、人生における大切な「何か」を感じさせる活動です。「社会貢献」というひとつの言葉でまとめることは簡単ですが、子どもたちと触れあう中で感じる「純粋さ」からは素直な気持ちや、幼い頃の自分自身を思い出させ、被災地を訪問することは自分自身の生活の有難みを実感させられます。

こうした活動をさらに活発にすること、輪を広げることが、大学サッカーそのものの価値を高め、大学スポーツの存在価値を高めるのではないでしょうか。社会のためにできることは何か、考え行動する。この記事を読んだ誰かの「きっかけ」となれたら幸いです。

0