WikiGap@スウェーデン大使館

イベント
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こんにちは。先日、VoYJの一員としてスウェーデン大使館にて開催されたWikiGapというイベントに参加してきました。

まず、WikiGapとは何か?疑問に思った方も多いでしょう。

WikiGapとは、今や誰もが使ったことのあるウィキペディアに女性の記事が少ない、さらに言えば女性によって書かれている記事が極めて少ない、という背景から、女性による女性の記事をウィキペディアに増やしていこう!という取り組みです。(もちろん、男性も参加可能です。)各国のスウェーデン大使館とウィキメディア財団(ウィキペディアを運営している財団)が連携して今や世界60か国、30か国語でイベントが開かれ、合わせて32,000万本の記事が編集・執筆されてきました。

そして9月29日は日本で初めて日本語の記事を編集するWikiGapが開催されました。

参加者には私のような学生から社会人まで幅広い層が集まっておりました。普段からウィキペディアの記事を編集されているウィキペディアンの方々のサポートのもと、記事の編集に取り組み、合計で40本の女性についての記事を編集することができました。

私はタイニー・ブロードウィックという、20世紀初頭に活躍したアメリカ人スカイダイバーについての記事を英語版から翻訳しました。ウィキペディアに記事を載せるのは初めてのことだったので、ウィキペディアンの方々に沢山サポートしていただきましたが、何とか記事を翻訳して掲載することができました。

このイベントに参加して、私の印象に残ったのは、「今日この短時間で40本もの新たな女性に関する日本語話者向けの英知が生まれたのです」というウィキペディアンの方の言葉です。ウィキペディアは今や多くの人にとって情報を最初に得る場所となっています。

簡単に言えば、ウィキペディアによって世の中の基本的な情報を得ている人が極めて多いということです。そして、ウィキペディアに載っていなければ、その情報が届かず、どんな英知も共有されずに終わってしまうかもしれない、ということです。

今回40本の記事が新たにウィキペディアに掲載され、新たに40人もの女性が世の中に知れ渡ることが可能となりました。これらの人たちについての基本情報が、私たちが各地で調べて、ウィキペディア上でまとめた情報に基づいている、と考えると、書いた文章の重みを感じると同時に、非常に誇らしく思えます。

作業時間は4時間と、決して長いものではありませんが、これだけでも日本におけるジェンダー間の差が小さくなったと考えると、さらにみんなで力を合わせればもっと大きなChangeを生み出すことができるのではと感じます。

参加者の方々
Photo credits: スウェーデン大使館SNS

この先10月中旬にWikiGapが大阪で開催されるほか、これからも日本各地での開催を予定しているそうです。まるごと記事を書くだけでなく、他言語からの翻訳や既存記事の情報の追加・修正という形でも貢献することができます。様々な人と出会い、共通のGoalに向かって取り組んでいくことができるWikiGap、是非皆さんも参加してみてください。

そして、スウェーデン大使館の皆さん、この度ボイス・オブ・ユース JAPAN事務局にお声かけ頂き、ありがとうございました。非常に楽しい一日となった上に、貴重な経験をさせていただきました。

WikiGapについて詳細はこちらに掲載されています。

https://wikigap.jp/


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