★世界難民の日って?
突然ですが、みなさん、6月20日がなんの日かご存じですか?
6月20日、この日は「世界難民の日(World Refugee Day)」です。難民とは、政治的な迫害や武力紛争、人権侵害から命を守るために、他国へと逃れた人々のことを言います。
では、2秒に1人。これはなにを表す数字だと思いますか?
新たに故郷を離れることを強いられた人の数です。世界の難民の人権や生活の安全を守る活動を行っているUNHCRという国際機関がレポートを出しています。これによると2018年には、1日に37,000人もの人が移動を強いられています1)。決して少ない数ではありません。またこのうち2人に1人は18歳未満の子どもやユースです。
「世界難民の日」は、難民の保護と援助に対する関心を高め、援助活動への理解と支援を深める目的で制定された国際デーです。
★ 2020年と難民とユースと
2020年に予定されていたオリンピックでは、難民選手団に注目が集まりました。
現在のコロナウイルスの感染拡大の状況の中では、難民キャンプの様子について報道されています。
今の状況の中、世界の狭さを感じませんか。自由に移動ができない不自由さに全員がさらされている。そんな今だからこそ難民の人々のことを身近に感じて、つながりたい、想いの輪を広げていきたい。
全国各地ではこの「難民」と呼ばれる人々に関心をもち、何かできることはないかと取り組んでいるユースがたくさんいます。
難民支援に関心や関わりのあるユースの団体をつなげるプロジェクトが「Youth×UNHCR for Refugees」です。全国各地にある学生団体どうしが、つながりあうことでユースの声をより広く届け、日本の多くの人に難民問題を知ってもらいたい、難民受け入れへの理解を深めたいという思いで活動しています。
全てのユースが気軽に想いを伝え、受け取り、ユース同士がつながる場であるVoYJ。VoYJというプラットフォームを通じて、ユースのボイスの交流の場を作り、ユースの団体をつなげたい、そしてユースの難民への想いの輪を広げていきたい。そんな企画はできないかと考えました。
★VoYJこの日なんの日特別企画
このような想いから生まれたのが「VoYJこの日なんの日特別企画 世界難民ウィーク」Youth×UNHCR for Refugeesです。
VoYJの「この日なんの日」企画では、これまで、国際デーをはじめとするさまざまな記念日にまつわる記事を紹介してきました。
今回の特別企画では、「世界難民の日」にちなんで6月7日から6月20日までの2週間を「世界難民ウィーク」とし、「難民」をテーマとした記事を掲載していきます。
ユニセフ初の難民親善大使マズーン・メレハンさんや、難民選手団の方へのユースによるインタビューの記事、そして難民に関心をもって活動しているユースのみなさんの想いの詰まった記事が次々と掲載されます。
ぜひ、彼らのボイスに耳を傾けてみてください。みなさんの素敵なボイスが交わり、「難民」について身近に感じ、考え、エールを送ることができるような、そんな2週間になればと思います。
1) https://www.unhcr.org/5d08d7ee7.pdf
VoYJ運営部員、東京大学UNiTeメンバー。小説を書くのが好きで、将来の目標は小説の力で平和な世界を作ること。「作者は読者が納得したのであれば、どのような解釈であれそれでよしとしなければならないのです」という祖父の言葉を座右の銘に、日々修行しています。広島県出身で、地元の自然豊かな風景が自慢。