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	<title>ことば | ボイス・オブ・ユース JAPAN</title>
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		<title>ことばの跡</title>
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		<pubDate>Fri, 15 Oct 2021 05:20:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[萩野聡子]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ボイス]]></category>
		<category><![CDATA[文化/芸術]]></category>
		<category><![CDATA[日々/自分]]></category>
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		<category><![CDATA[VoYJ3周年]]></category>
		<category><![CDATA[VoYJ代表]]></category>
		<category><![CDATA[ことば]]></category>
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		<category><![CDATA[想い]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[<p>この度、ボイス・オブ・ユース JAPANの２代目代表になりました、萩野聡子と申します。 …こんなふうに書き出し...</p>
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				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-weight: 400;">この度、ボイス・オブ・ユース JAPANの２代目代表になりました、萩野聡子と申します。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">…こんなふうに書き出してはみたものの、なんだか偉そう(笑)。私も読者のユースのみなさんと何ら変わりのない、授業やアルバイトで毎日バタバタしている大学２年生です。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">そんな私が代表をしているWebプラットフォームですから、どうぞみなさんも肩の力を抜いて、同世代の飾らない想いを読んだり、みなさん自身が考えたことを書いたりしていってくださいね。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">VoYJ事務局に入ってから今までの１年と半年くらい、私は編集部と広報部で、ユースのみなさんから寄せられたボイスに触れてきました。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">たくさん読んでいると、同じ日本語でもライターさんによってずいぶん文章の書き方が違うなぁと、当たり前のことながらつくづく感じます。きっとまったく同じトピックで書いたボイスがあっても、空気感というか、雰囲気というか、何かがライターさんによって決定的に違ってくるんだろうな、と思います。新着ボイスを読んで、「もしかして以前も書いてくださったことのある、あのライターさんのボイス？…やっぱり！」と気づくことも。きっと私のこの文章にも、私なりの文章の癖が出ていると思います。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">LINEでもメールでも、VoYJのボイスでも、書き手の個性が出ている文章に触れるというのはおもしろいものです。この人は「こと」じゃなくて「事」と書くんだなとか、体言止めをたくさん使っているんだなとか。きっとその人が今まで読んできた本や、その文章を書くに至った動機や思考回路やプロセスが、文章には滲み出るのだと思います。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">これって、まるで一人ひとり違う手書き文字の筆跡みたいだと思いませんか。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">コロナウイルスが流行りはじめた春に高校を卒業し、大学に入学した私は、大学で知り合った友達が書く文字の筆跡をほとんど知りません。でも、LINEでつながって話をするなかで知った、友達の書く文章の特徴はわかります。書き出しの言葉、改行のしかた、句読点の使い方、文章の長さ、語尾に付きがちな文字。文章そのもの以外にも、どんな絵文字をどんなときに使うとか、絵文字ではなく顔文字をメインに使うとか。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">分析しているわけではないけれど、知らずしらずのうちにわかるようになってきて。その人らしい文章を読むと、心が温かくなります。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">ずいぶん話があちらこちらに飛んでしまいましたが、私はいろいろな人の文章を読むのが好きです。その文章を書くのにかけた時間に思いを馳せ、文章からその人が今まで見てきたこと、聞いてきたことを想像することが好きです。そんな体験を私自身ももっとしていきたいですし、みなさんにもしていただけたらいいな、と思っています。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">持っている想いを表現するのに、変に気を張って「ちゃんとした」文章を書こうとする必要はありません。なぜなら、いつも使っているあなたの言葉こそが、あなたの想いを一番正確に表現できるから。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">これからも、VoYJをどうぞよろしくお願いします。</span></p>
<img class="alignnone size-large wp-image-4675" src="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/10/3周年バナー④-2-1024x576.jpg" alt="" width="800" height="450" srcset="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/10/3周年バナー④-2-1024x576.jpg 1024w, https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/10/3周年バナー④-2-300x169.jpg 300w, https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/10/3周年バナー④-2-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" />
<hr />
<p>&nbsp;</p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img src="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2633-e1713189957192.jpeg" width="100"  height="100" alt="" itemprop="image"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a href="https://voiceofyouth.jp/archives/author/satokohagino" class="vcard author" rel="author"><span class="fn">萩野聡子</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><span style="font-weight: 400">VoYJの２代目代表。編集・広報部員。ひまわりがシンボルの、埼玉にある女子校の出身。マンドリンと語学が大好き。文化芸術をツールに、社会にプラスの影響を与えたい。</span></p>
</div></div><div class="clearfix"></div></div></div><p>The post <a href="https://voiceofyouth.jp/archives/4679">ことばの跡</a> first appeared on <a href="https://voiceofyouth.jp">ボイス・オブ・ユース JAPAN</a>.</p>]]></content:encoded>
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		<title>方言話したらダメながー？ （方言を話したらダメなのか？）</title>
		<link>https://voiceofyouth.jp/archives/1042</link>
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		<pubDate>Fri, 14 Jun 2019 03:00:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[えちごん]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ボイス]]></category>
		<category><![CDATA[文化/芸術]]></category>
		<category><![CDATA[ことば]]></category>
		<category><![CDATA[地方]]></category>
		<category><![CDATA[多様性]]></category>

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		<description><![CDATA[<p>高校時代までずっと過ごしてきた富山県を離れ東京で一人暮らしを始めてから早くも２年が経過した。最初は戸惑ってはい...</p>
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				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-weight: 400;">高校時代までずっと過ごしてきた富山県を離れ東京で一人暮らしを始めてから早くも２年が経過した。最初は戸惑ってはいたものの、東京には多種多様なお店があって、なんでもすぐに揃ってしまう便利な生活やどこもかしこも人が多いのにも、今では慣れっこになった。そんな東京に染まりつつあるような私でも、富山県民のアイデンティティーとして失いたくないものがある。私が話してきた言葉、すなわち「方言」だ。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">私が通う大学には関東圏出身者が多いとは言え、日本各地から色々な人が集まっている。クラスやサークルでも時に方言や地方トークで盛り上がり、方言の面白い言い回しを紹介しあうこともある。この間は、富山弁では列の横入りを「横ズリ」と言ったり、くすぐったいを「こちょがしい」と言ったりするという話をした。大半の人たちは「へー、そんな言い方するんだ〜」というように関心を持って聞いてくれる。しかし、なかには「え、こちょがしい？なにそれ？」というようにバカにしてくる人もいるのだ。自分が高校時代までずっと話してきたり聞いてきたりした言葉たちが否定されたような気分になって悲しくなった。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">そのような経験をしたこともあって、だんだんと東京で暮らすうちに標準語話者にも通じるような方言しか話さなくなってしまった。富山県に帰省した時に家族や友達と話している時とは明らかに違う話し方を東京で私はしているのだ。現在同じ大学に通っている同郷出身の友達からも、入学時よりも方言が弱くなったという指摘を受けたくらいである。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">それでも普段の生活で標準語を話す友達からは「えっちゃんの方言好きなんだよね」「方言かわいいね」などと言われることもあり、なんだか変な感じがしてならない。私としてはみんなに伝わりやすいように方言の大部分を意図的に消しているので、ネイティブの富山弁はこんなものじゃないと思っている。だから、富山弁に対して申し訳なさを感じつつせめてもの償いとして「本当はもっとコテコテやよ」と少し補足しておく。すると今度は「じゃあもっと話してよ」「方言もっと聞きたいよ」と言われる。でも私は富山弁話者の前でしかコテコテの富山弁を話せなくなってしまったからそれはできない。とてももどかしい思いだ。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">そもそも、標準語と方言という区別はいつ頃からできたのだろうか。Jinkawikiの『日本の標準語誕生の歴史』<sup>1)</sup></span><span style="font-weight: 400;">を見てみた。明治時代になり、日本政府は国力をつける必要性を感じており、そのためには国を支える国民の教育が重要と考えた。当時、話し言葉といえば全国各地の方言しか存在していなかったが、そうして今までバラバラだった言葉を統一する必要がでてきた。ただし、この段階では「標準語」という名称はその概念とともに日本語の世界に確立されておらず、方言は不可というだけで、全国に通じる言葉に指針は示されていなかった。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">「標準語」作りが国家事業として推進されるようになるのは明治時代なかば過ぎからである。帝国大学博言語学科の初代日本人教授となった上田万年が、はじめて日本語において「標準語」の必要を説いたのが明治28年、これを受けて文部省に国語調査委員会が設置されたのが明治35年。同委員会は全般的に近代日本語の基盤作りを行うことが任務であった。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">明治39年には全国調査を踏まえて『口語法調査報告書・同分布図』が刊行され、はじめて方言実態が科学的に明らかにされた。これを踏まえてトップダウンに「標準語を選定する」という国家事業が推進された結果、標準語の具体的規範が明瞭となり、その成果は逐次学校教育に反映されることになる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">明治33年には従来分散されていた日本語関係の教科が「国語科」として統合され、36年からは教科書が固定化されていく。この後、方言を使った罰としての「方言札」に象徴されるような過度の標準語励行運動、そして海外植民地における皇民化教育の一環としての日本語強制等、また、大正14年から始まったラジオ放送で話される標準語により、共通の日本語、標準語は広まっていくことになる。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">ここまで標準語制定の歴史的背景を見てきた。私の感覚としては、現代では日本各地での標準語化が昔よりもさらに進んでいると思う。主な原因はメディアやSNSが普及したことや首都圏への人口流出などがあるだろう。時代の流れだから仕方ないと言われればそうなのかもしれないが、方言で話してきた者としては寂しい思いもある。ここで書いている文章の言い回しも、自分が普段喋る時には絶対に言わないような標準語でのものになっている。また、この原稿はOfficeのWordで作成したのだが、先ほど例にあげた「こちょがしい」の下には赤波線で間違いだと強調されている。会話の全てを標準語へと切り替えろと言われているような気がしてならない。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-weight: 400;">現代では「標準語こそが正しい日本語」というのが知らず知らずのうちに植え付けられていると思う。だから、方言を馬鹿にする風潮が生まれてくる。一方で、全国各地にはまだまだ魅力的な言葉があり、それを基盤にした文化、歴史が残っている。それらを残していくためには、標準語に対する認識を変えていかなければならない。私はまだそのための方法を見つけていない。この記事を読んだ方が少しでも認識を変え、行動していただければ幸いである。</span></p>
<hr />
<p><span style="font-weight: 400;"><sup>1)</sup>http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/日本の標準語誕生の歴史（</span><span style="font-weight: 400;">2019年4月5日　閲覧）</span></p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img src="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/あ-1.jpg" width="100"  height="100" alt="" itemprop="image"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a href="https://voiceofyouth.jp/archives/author/etigon" class="vcard author" rel="author"><span class="fn">えちごん</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><span style="font-weight: 400">富山県出身。東京大学教育学部。地元の祭りが大好き。第二外国語でスペイン語を選び、ラテンアメリカに興味を持つようになった。最近は旅行と自炊にハマっている。</span></p>
</div></div><div class="clearfix"></div></div></div><p>The post <a href="https://voiceofyouth.jp/archives/1042">方言話したらダメながー？ （方言を話したらダメなのか？）</a> first appeared on <a href="https://voiceofyouth.jp">ボイス・オブ・ユース JAPAN</a>.</p>]]></content:encoded>
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		<title>口果報</title>
		<link>https://voiceofyouth.jp/archives/1025</link>
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		<pubDate>Mon, 10 Jun 2019 03:59:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[戸川柯北]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ボイス]]></category>
		<category><![CDATA[文化/芸術]]></category>
		<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[ことば]]></category>
		<category><![CDATA[教訓]]></category>
		<category><![CDATA[日常]]></category>

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		<description><![CDATA[<p>茶亭と旗亭とを兼ねたる店は江都に数多いが、東海道を北へ南へ旁午する人波を少し離れて地下に潜った所なる小さな店の...</p>
<p>The post <a href="https://voiceofyouth.jp/archives/1025">口果報</a> first appeared on <a href="https://voiceofyouth.jp">ボイス・オブ・ユース JAPAN</a>.</p>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-weight: 400;">茶亭と旗亭とを兼ねたる店は江都に数多いが、東海道を北へ南へ旁午する人波を少し離れて地下に潜った所なる小さな店の夜の部に、月一度ほど遊びに行っている。そこの給仕はくるくると働きながらも陽気に話しかけてくる。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　「柯北さんはいろんな言葉をやっていらっしゃいますけれど、どうしても外国語にならない日本語もあるんじゃありませんか。」</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　「それはありますとも。」</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">正確には、一対一でそのまま対応する訳語のない言葉はいくらでもあるということである。身近なところでは「歩きスマホ」が挙げられよう。日本語の暴力的な造語法により一語で済んでいるが、英語ならば texting while walking と言わねばならない。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　この世の事象をどう切り取って一語にするか、言語によって実にさまざまである。古語には「御衣勝ち（おんぞがち）」という独特の語がある。体が小さくて服がだぶだぶであるさまをいう。「近勝り（ちかまさり）」は近づいてみると遠くで見るよりその人が美しく見えることをいう。「近劣り」はその逆である。いかにも平安時代の生活が偲ばれる。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　ある研究によれば、エスキモーの言語の一つであるユピク語 Yup’ik には「（魚やアザラシの類が）水面から半分体を出す」という意味の動詞があり<sup>１）</sup>、また『言語学大辞典』によれば、台湾の原住民族・アミ族の話すアミ語には、「歯の間にはさまった肉、野菜のすじ」を表す非常に便利な単語があるという<sup>２）</sup>。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　「琉球語もなかなか味がありますよ。『美味しい魚』という意味の単語があります。マーサイユ。マーサンが『美味しい』でイユが『魚』です。『美味しい魚』は何と一語で表せるんですね。それからわたくしの好きな言葉にクェーブーってのがあります。『思いがけず美味い食べ物にありつけた幸せ』という意味で、クチガフーとも言いまして、これは日本語で言う所の口果報に当たります。」</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　果報は寝て待てと言うが、口果報などという事態がそう滅多に生ずるものだろうか、こんな言葉を用いる場面に出くわすことがあるのだろうか、と思われるかもしれないが、存外頻繁にあるのである。寝てばかりいるわけではないからであろう。わたくしはいつも鞄に懐紙を忍ばせている。出先で急にお菓子を振る舞われても困らぬようにするためである。このように万全の準備を整えていると果報の方からやってくるものである。待っているだけではなくて、多少は行動をせねばならない。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　ある時、とある会が終わった後、わたくしの先生が藤娘よろしく花を背負っていらっしゃった。聞けば、</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　「あちらのお席で飾っていらしたお花があんまり綺麗だったから、『綺麗ですね』って言ったらくれたのよ。」</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　これはわたくしにとって大いなる啓示であった。そして必ず実践しようと思った。遊んでばかりいても十三経は読んだ身である。孔子の教えに従い、行いに敏であらねばならない。そして後進に範を垂れることの出来る者とならねばならない。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　</span> <img class="alignnone size-full wp-image-1030" src="https://voiceofyouth.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_4744.jpg" alt="" width="895" height="1600" srcset="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/IMG_4744.jpg 895w, https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/IMG_4744-168x300.jpg 168w, https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/IMG_4744-768x1373.jpg 768w, https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/IMG_4744-573x1024.jpg 573w" sizes="(max-width: 895px) 100vw, 895px" /></p>
<p><span style="font-weight: 400;">同僚でもあり後輩でもある人物が、名刺入れに入れているお香を甚く賞めてくれるので、早速同じ物を買って贈ってやった。「君は今、一つの人生訓を身に沁みて理解したことになる。『賞めよ、さらば与えられん。』」これが実践の一である。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　ある日、新しい小銭入れを買いに行った時には、店を辞するにあたって店員と少し話をした。その銘柄の小銭入れを買うのは初めてだが、香水は使っている。まことに結構な香りである。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　と言うと店員曰く、「そうでしたか。このあたりですと最も品揃えが良いのはビックカメラです。」これが実践の二である。見事情報を得ることが出来た。情報はただでは得られないのである。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　ある昼下がり、英語の教室で、たまたま隣に座ったご婦人の腕時計に目が留まった。金色の枠に嵌まった黒い文字盤には、これまた金色の花があしらわれていて、蒔絵のような趣である。いざcomplimentの練習をしようと、わたくしは挨拶をした後、その時計のことを口にした。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　「ありがとう。これはOLIVIA BURTON といって、これみたいにちょっとした絵のある時計を作ってるんですよ。」</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">　これが実践の三である。OLIVIA BURTON、雑学の肥やしになる情報を得ることが出来た。が、残念ながら時計は貰えなかった。これ偏に邪心あるがためであろう。果報は寝て待つに限るようだ。</span></p>
<hr />
<p><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;"><sup>１）</sup>Marianne Mithun, The Languages of Native North America, Cambridge: Cambridge University Press, 1999, p.37. “pug’uq”という動詞がこれである。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;"><sup>２）</sup>亀井孝・河野六郎・千野栄一『言語学大辞典』第1巻 世界言語編（上）（三省堂、1989年）449頁。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span></p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img src="https://voiceofyouth.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/IMG_3945.jpg" width="100"  height="100" alt="" itemprop="image"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a href="https://voiceofyouth.jp/archives/author/togawa" class="vcard author" rel="author"><span class="fn">戸川柯北</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><span style="font-weight: 400">東京大学大学院人文社会系研究科博士課程一年。専門は漢文だが、現在『サミュエル・ジョンソン伝』に熱中している。名前は筆名です。</span></p>
</div></div><div class="clearfix"></div></div></div><p>The post <a href="https://voiceofyouth.jp/archives/1025">口果報</a> first appeared on <a href="https://voiceofyouth.jp">ボイス・オブ・ユース JAPAN</a>.</p>]]></content:encoded>
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