「助けられあう」社会を目指す

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みなさんは、普段人を「助けて」いますか。

電車の中でおばあさんが乗ってきたら席を譲る、誰かが携帯電話を落としたら拾って渡してあげる。
中には、震災復興のボランティアに参加した人もいることでしょう。
僕も、小さなことなのですが、扉を普段より長く開け、足の不自由な方を通したことがあります。

これらのことは、「相手のためを思ってやっている」ことです。
なので、相手が望んでいないと、やったときに相手に不快に思われないかと思う人も多いのではないでしょうか。
実際、僕は席を譲るとき、相手がどう思っているのかわからず譲るのを躊躇することがよくあります。

この問題を解決するため、今までいろいろな形でアプローチがされてきました。
いわゆる「当事者」が意思表示をする、ヘルプマークやマタニティーマークは、一つの方法だと思います。
ただ、当事者のみが意思表示をする形はあまり普及せず、誤解や風評も生み出しています。実際、当事者の人からお話を伺うと、自由が制限された形になり、生活しにくくなったという声も聞かれました。そして当事者だからといっていつも協力が必要なわけではありません。誰でも困った時に協力が必要ですし、逆に誰でも協力者になることができます。

「当事者」から「協力者」に視点を移したのが、以前VoYJでも紹介した、EMPOWER Projectの「協力者カミングアウト」です。
シンボルマークの「マゼンタ・スター」を身につけると、自分のできる範囲で協力します、という協力の意思表示をすることができます。
活動を開始して1年がたちますが、「協力者カミングアウト」を支持する方が増えたように思えます。

この活動を開始してから、マークをつけないときでも人を助けるようになりました。
また、以前に比べ、外国人に自分の分かる範囲で道案内をする人、お年寄りに席を譲る人をよく見かけるようになりました。
マークを広めるために投げかけた問題提起が、今や世の中を変えようとしています。

助けあいの精神を、残りの学生生活でより多くの人に伝えたい、そんなときに出会ったの【助けられあいプロジェクト】です。
「自分も助けられる人間の一人であり共に助け合って生きていく。」
これこそ、自分が目指していた社会の在り方だとおもいました。
この世に、全知全能の人間はいません。
だからこそ、お互いの強みを出し合って、みんなが豊かになれる社会を目指すべきではないでしょうか。

最後に、1つお知らせです。
助けられあいプロジェクトで、初めて音楽祭をやることになりました。


【日時】4月1日(月) 17:30~20:30 (17:00開場)
【場所】オリンパスホール八王子(東京都八王子市子安町4丁目7−1-4階)
【アクセス】JR八王子駅南口直結 京王八王子駅から徒歩7分
参加フォームはこちらから→https://meforyou-youforme.com/rareongakusai

”me for you, you for me”をテーマに多くのアーティストが演奏してくださいます。
先ほど紹介したEMPOWER Projectもブース出展する予定です。

助けられたときに、感謝を言葉にすること。
これだけで、助けた人は自分も助けられた気持ちになります。
音楽祭に参加して、音楽を楽しみつつ、「自分でできること」から人を助けようと思ってくれたら幸いです。

 

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